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2008年8月01日更新
この本が好き!

この本が好き! 第4回
今年の夏休みは「夢の国」で冒険!
『ピーター・パンとウェンディ』
青い鳥文庫編集部 K

みなさんこんにちは。毎日暑いですね。
夏休み、たのしんでますか?
わたしが大好きな本は100冊くらいあるのですが、
どうしても1冊にしろと前野メリーさんが言うので、
泣く泣く選んでみました。
いつまでもおとなにならず、
「人生ずっと夏休み」の少年、
ピーター・パンのおはなしです。

あれは小学校3年生くらいのころだったと思うのですが、
母親が、とある児童文庫の『ピーター・パン』を
買ってきてくれました。そのカバーの絵が、
ピーターがおぼれてるところだったんです。
しかも、くら〜いモスグリーンの枠に、
エンピツ描きのような真に迫った絵!
「これはおっそろしい話にちがいない。」と思いこみ、
本箱にこっそりしまいこみました。

そんなある日、父が、写真で紹介している
『ピーター・パンとウェンディ』を買ってきてくれました。
アトウェルの絵、かわいいでしょう! 
思わずひきこまれて、すぐに手にとって読んでみました。
そしたら「おっそろしい話」なんかじゃ、
ぜんぜんなかったんです!
(ね、だからカバー絵ってとても大切だと思うんです。
青い鳥文庫でも、おもしろい内容がみなさんに
すぐに伝わるように、どんどんカバー絵を
あたらしくしていきたいと思ってます!)

ピーター・パンは、有名なアニメもあるから、
「知ってるよ!」っていう人も多いと思うのですが、
本で読んだことがない人は、一度は読んでみてほしいな。
だって、べらぼうにおもしろいんですよー。

人魚や海賊やインディアンが住む夢の島で、
地面の下のかわいいお家をつくって、
おもしろおかしく暮らしてる男の子たち。
その親玉がピーター・パン。
ウェンディはそこへ、男の子たちのおかあさんとして、
飛んでいくのです。

こう書くと、なんだか夢いっぱいの
ふわふわしたファンタジーみたいなんですけど、
ちがうんですよ!
ピーター・パンは、笑って泣けるお話なんです。

だってね。こわい海賊は、こどもたちをやっつけるために、
毒をしこんだケーキをおいておくんですよ。それでね、
「もうだめだ、やつらはおふくろさんを見つけちまった。」
となげくんです。
ほら、お母さんがいる子どもたちは、
拾い食いなんてしませんからね。
なんでもできるピーターだって、
自分を助けようとしてくれている鳥と言葉が通じなくて、
「なにをがあがあ言ってるんだい。」
「どうしてわたくしのいうとおりにしないの。
  わからずやのおばかさん。」
「おだまり!」「だまれ!」
と怒鳴りあったりするんですよ、夢の島なのに。

夢の島の生活はそりゃ楽しくって、
でも、子どもたちは、おかあさんが自分のこと
わすれちゃうかも、と心配になって、
こちらの世界に帰ってきます。
でね、当然のことながら、
「しまった。ピーターといっしょに夢の島にいればよかった。
なんてへまなことをしたんだろう。」
って後悔するんです。
だって、飛ぶ力もなくなって、
あたりまえの子どもになっちゃったんですからね。

でも、だいじょうぶ。
あたりまえの子どもになっちゃっても、
ふつうの大人になっちゃっても、
「ピーター・パン」を読めば、「夢の島」に行けるんですから!

いろんなところから、いろいろなピーターパンの本が出ているので、
あなたのお気に入りの1冊をぜひ、見つけてみてね。
そのうち、青い鳥文庫からも出したいなって思ってます!

『ピーター・パンとウェンディ』

『ピーター・パンとウェンディ』
J.M.バリ/作 
田島準子/訳 
メイベル.L.アトウェル/絵 
立風書房 ※現在絶版

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