


みなさん、はじめまして!
この6月から青い鳥文庫のお手伝いをしています、たつやといいます。
よろしくー。
さて、自分の好きな一冊を紹介するというこのコーナー、
いろいろと好きな本はあるんだけど、
一冊にしぼるというのは、じつにムツカシイ……。
で、悩んだ末にえらんだのが、これ。
永遠のスタンダード、夏目漱石(なつめそうせき)の
『坊っちゃん』です。
漱石先生は、いまから100年くらい前に人気作家だった人で、
ちょっと前までお札の顔になっていたほどの
国民的な文豪(ぶんごう)。
いまでも読みつがれているんだからすごいよね。
その魅力は、100年たっても古びない、その文章だと思う。
ぼくが初めて『坊っちゃん』を読んだのは、小学校6年生のとき。
ちょうど「坊っちゃん」がテレビドラマになって放送されていて、
それがおもしろかったから、手にとってみたんだ。
ところどころむずかしい言葉づかいもあったけれど、
短いし、文章のテンポがばつぐんにいいから、
すぐに読みおえることができた。
つぎの日には、物語にでてくる「ぞなもし」っていう方言を
やたら口にしていたのをおぼえてる。
漱石先生の文章は、読めばすごく使いたくなるような言葉が
よく出てくるんだ。
大きくなってから読むと、またちがう魅力が
いろいろと見えてくるんだよね。
登場人物がすごくキャラ立ちしてるのがおもしろかったり、
親子じゃないのに親子以上の強いきずなで結ばれている、
主人公の坊っちゃんとばあやの清(きよ)の関係に
しみじみ感動してしまったり。
なんど読んでも発見があるのが、名作の名作たるゆえんかな。
漱石先生のそのほかの作品も、おもしろいものがいっぱいあるし、
とくに、大人になってから読み直すと
いっそうおもしろく感じるものが多いと思う。
そうやって、なんども読みかえせる「一生もの」の作家に出会うのは、
すごくラッキーなこと。
みんなにもそんな人に出会ってほしい。
『坊っちゃん』は漱石作品の入門としては、いちばん入りやすい
作品だと思うから、ぜひみなさんに早いうちに読んでもらいたいです。
青い鳥文庫ではすてきなイラストがいっぱい入った『坊っちゃん』が
読めるから、ぜひこの夏に挑戦してみてね!