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2008年10月15日更新
この本が好き!

この本が好き! 第9回
「まんなか」になった、大好きな女の子の本
『アンネの青春ノート』
プリプレス管理部 あさどん(豊国印刷株式会社)

みなさん、はじめまして。あさどんといいます。
プリプレス管理部というところで、青い鳥文庫の作家さんの
だいじな原稿を、編集さんからあずかり、印刷できるように
ととのえていくお手伝いをしています。よろしくおねがいします!

好きな本を1冊だけえらぶのはむずかしいけど、
わたしの“読書マトリョーシカ”のまんなか本、
『アンネの青春ノート』を紹介しますね
(“マトリョーシカ”っていうことばの意味は、さいごにね)。

*       *       *

書いたのは、アンネ・フランクという女の子。
講談社の「火の鳥伝記文庫」のなかに『アンネ=フランク』が
あるから、みなさんも知ってるかな。

この本に出会ったのは、わたしが小学校4年生のときでした。
エッセイと、完成していない小説がのってるんだけど、
おしゃべりしてるみたいな語り口にひきこまれて、
あっというまに読んでしまって。

さいごにでてきた「アンネの筆はここでとだえています。」
という文章に、なみだがとまらなくなってしまいました。

それで、すぐ母にねだって、こんどは『アンネの日記』を
買ってもらいました。

『アンネの日記』が書かれたのは、第二次世界大戦中。
ナチス・ドイツから身をかくすため、アンネ一家は
古ぼけた家にかくれて生活をしなくてはいけませんでした。
そんな息がつまりそうな日々のなか、
アンネが13歳の誕生日から15歳まで、書きつづけた日記です。

アンネは、日記帳に「キティー」という名前をつけていたんだよ。
「親愛なるキティーへ」っていう書きだしで。
キティーはアンネにとって、なんでも話せるほんとうの友だち
だったんだよね。

読むと、なやんでることがわたしとそっくり。
お父さんやお母さんとのこと、優等生のきょうだいとくらべられたり、
ほんとうに思っていることほどうまく伝えられなかったり。
するどい観察眼や、いろんなことをついぐぅぅっと考えがちな
ところにも、おもわず共感!

「うん、うん。」とうなずいたり、考えさせられたり、身につまされたり。
読みすすむうち、わたしはこの女の子が大好きになっていました。
まねをして日記帳になまえをつけて、
日記を書きはじめちゃったくらいにね。

それからまた、アンネに関する本をさがしては読みました。
つぎはアンネの生きた、あまりにもかなしい時代についての本。
そのつぎは……って、『アンネの青春ノート』との出会いがきっかけで、
読みたい本がすこしずつひろがっていきました。

*       *       *

マトリョーシカ人形って見たことありますか?

落花生(らっかせい)みたいな形の、
木でつくられたロシアの入れ子人形。
ぱかっとあけると、ひとまわり小さいおなじ形の人形が入っていて、
またぱかっとあけるとひとまわり小さいのが……それをくりかえすと、
まんなかにはタネみたいにちいさい人形が入ってる。

本を読むのって、マトリョーシカをつくってるみたい、と思うんです。

わたしのマトリョーシカのまんなかには、
『アンネの青春ノート』が入ってる。
あなたのマトリョーシカのまんなかにも、
すてきな1冊が入りますように!

アンネの青春ノート
アンネの青春ノート

『アンネの青春ノート』
アンネ・フランク/文
木島和子/訳
梅田俊作/絵
小学館 ※現在絶版

『アンネ=フランク やねうらべやの少女』
中川美登利/文
講談社 火の鳥伝記文庫
小学中級から

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