


みなさん、はじめまして。あさどんといいます。
プリプレス管理部というところで、青い鳥文庫の作家さんの
だいじな原稿を、編集さんからあずかり、印刷できるように
ととのえていくお手伝いをしています。よろしくおねがいします!
好きな本を1冊だけえらぶのはむずかしいけど、
わたしの“読書マトリョーシカ”のまんなか本、
『アンネの青春ノート』を紹介しますね
(“マトリョーシカ”っていうことばの意味は、さいごにね)。
書いたのは、アンネ・フランクという女の子。
講談社の「火の鳥伝記文庫」のなかに『アンネ=フランク』が
あるから、みなさんも知ってるかな。
この本に出会ったのは、わたしが小学校4年生のときでした。
エッセイと、完成していない小説がのってるんだけど、
おしゃべりしてるみたいな語り口にひきこまれて、
あっというまに読んでしまって。
さいごにでてきた「アンネの筆はここでとだえています。」
という文章に、なみだがとまらなくなってしまいました。
それで、すぐ母にねだって、こんどは『アンネの日記』を
買ってもらいました。
『アンネの日記』が書かれたのは、第二次世界大戦中。
ナチス・ドイツから身をかくすため、アンネ一家は
古ぼけた家にかくれて生活をしなくてはいけませんでした。
そんな息がつまりそうな日々のなか、
アンネが13歳の誕生日から15歳まで、書きつづけた日記です。
アンネは、日記帳に「キティー」という名前をつけていたんだよ。
「親愛なるキティーへ」っていう書きだしで。
キティーはアンネにとって、なんでも話せるほんとうの友だち
だったんだよね。
読むと、なやんでることがわたしとそっくり。
お父さんやお母さんとのこと、優等生のきょうだいとくらべられたり、
ほんとうに思っていることほどうまく伝えられなかったり。
するどい観察眼や、いろんなことをついぐぅぅっと考えがちな
ところにも、おもわず共感!
「うん、うん。」とうなずいたり、考えさせられたり、身につまされたり。
読みすすむうち、わたしはこの女の子が大好きになっていました。
まねをして日記帳になまえをつけて、
日記を書きはじめちゃったくらいにね。
それからまた、アンネに関する本をさがしては読みました。
つぎはアンネの生きた、あまりにもかなしい時代についての本。
そのつぎは……って、『アンネの青春ノート』との出会いがきっかけで、
読みたい本がすこしずつひろがっていきました。
マトリョーシカ人形って見たことありますか?
落花生(らっかせい)みたいな形の、
木でつくられたロシアの入れ子人形。
ぱかっとあけると、ひとまわり小さいおなじ形の人形が入っていて、
またぱかっとあけるとひとまわり小さいのが……それをくりかえすと、
まんなかにはタネみたいにちいさい人形が入ってる。
本を読むのって、マトリョーシカをつくってるみたい、と思うんです。
わたしのマトリョーシカのまんなかには、
『アンネの青春ノート』が入ってる。
あなたのマトリョーシカのまんなかにも、
すてきな1冊が入りますように!