


青い鳥ファンのみなさん、はじめまして。
わたしは、青い鳥文庫などの日本のおもしろい本を海外に紹介し、
その国の言葉で本を出版してもらうという仕事をしています。
一人でも多くの世界中の子どもたちに、
青い鳥文庫を読んでもらうことが、いまの目標です。
子どものころ、わたしもみなさんとおなじで本が大好きでした。
とくに夢中になったのは、頭のいい探偵が出てくるお話。
そのころのわたしは空想好きなとても夢見がちな少女で、
いつもお話の中に入りこんでは、名探偵たちといっしょに
事件を解決していました。
なかでも、怪人二十面相の変装を見破ったり、
シャーロック・ホームズやポワロといっしょに
難事件の真相にせまるのが大好きでした。
どの探偵も頭はいいのですが、それぞれ個性があり、
事件の解決にいたるまでの考え方や方法がちがいます。
天才的な洞察力をもつホームズは、いつも冷静沈着。
事件現場で警察が見逃した証拠を見つけだし、
相棒のワトスン医師と事件の真相にせまっていきます。
ポワロはさりげない会話などから相手の心理や性格を見抜き、
自慢の「灰色の脳細胞」を駆使(くし)して犯人を探しだします。
そして、怪人二十面相は変装の名人でいくつもの顔をもっています。
挑戦的にみずからの犯行を予告しては、いつもみんながおどろくような方法で
人をおどろかせては楽しんでいるのです。でも、彼は、
血がきらいで、けっして人を殺したり傷つけたりはしませんでした。
『怪人二十面相』では、明智探偵と小林助手たちの少年探偵団が活躍して
難事件を解決するのですが、そのときわたしはまさに少年探偵団の一員でした。
わたしがいちばんドキドキワクワクしたのは、
怪人二十面相と対決するときだったかもしれません。
だって、となりにいるさえないおじさんが、
怪人二十面相だったりするんですもん、もうビックリです。
こんなふうに、名探偵といっしょに、何度もあぶない目に会いながら
事件の真相に近づいていく、そのハラハラドキドキする一瞬は
なにものにも変えがたい、すばらしい時間でした。
そして、事件が解決すると、まるで自分が解決したかのような
晴れ晴れしい気分になったものです。
わたしが小学生のころは、青い鳥文庫のように自分で買って
手軽に読める本がなかったので、いつも学校の図書館で本を借りていました。
図書館の本はどれも3センチ以上はある、ぶあつくて重くて
持ち歩くのにも苦労するような全集ものばかりでした。
でも、棚いっぱいにならんだ全集を片っ端から読んでいくのはとても快感でした。
あれから数十年がたちましたが、いまでもカッコよくて頭のいい探偵は大好きです。
青い鳥文庫には、カッコよくて頭のいい探偵がたくさんいますね。
ぜひみなさんも彼らに会いに行ってみてください。
そこには、日常生活ではとても経験できない、スリルと爽快感がいっぱいの
すばらしい世界が待ちうけていること、まちがいナシです!