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2009年4月01日更新
この本が好き!

この本が好き! 第19回
しあわせの意味、大切な人を思う気持ち

『しあわせの王子』
図書印刷株式会社 N

みなさん、はじめまして。
わたしは、作家さん、イラストレーターさん、編集さんが
作りあげた作品を、みなさんに楽しんでもらえるよう印刷し、
本にする仕事をしています。

わたしがえらんだ一冊は『しあわせの王子』。
小学生のころ、絵本で読みました。

*       *       *

ある町に王子様の像が立っています。
その像は金や宝石で出来ており、町の人たちはこの豪華で
きれいな像を見て、「しあわせ」そのものだと思っています。

その王子の像の前を、旅の途中のツバメが通りかかります。
だれの目から見てもしあわせにしか見えなかった王子が
ツバメに頼んだことは、自分の豪華な体の一部を、
貧しい人たちに届けてほしいということでした。

なんでこの一冊をえらんだのか。
たぶん読み終えたとき、当時のわたしが感じたことのない
気持ちになったからだと思います。

*       *       *

本を読むと、よく登場人物を自分に置きかえて
考えたりしますよね?
自分だったらできるかな、どうするかなって。

小学生のわたしが思ったのは、

「人のつらさを感じたり、わかってあげて、
自分ができることをするって素敵なことだな。」

ということです。でも、そう思いながらも、

「自分だったら王子やツバメのようにはできない
だろうな……。」

と、王子やツバメを尊敬しつつも、
自分にはそこまでできない、自分は冷たい人なのかな? 
と、少し心配になりました。

*       *       *

この物語はとても悲しいけれど、
読み終えたときに残るものは、悲しみだけではないはず。
しあわせってどういうことなのか、とか
大切な人を思う気持ち、など
短いお話のなかに
いろんな感情が詰まってます。

ふだんの生活では考えないことを考える。
自分がどういう人間なのか気づかされる。
本を読むといろんな発見があります。
みなさんも本からいろんな発見をしてください。

みなさんが読んでくれている青い鳥文庫から
そのような発見をしてくれていたら……。

ツバメではないけれど、青い鳥(文庫)で
本を読む楽しさをお届けするお手伝いができるわたしは
しあわせだなと思うのでした。

図書印刷株式会社 N
『しあわせの王子』

『しあわせの王子』
オスカー=ワイルド/作
神宮輝夫/訳
村田収/絵
講談社 青い鳥文庫

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