


こんにちは! わたしは、青い鳥文庫をより多くのお客さま
に手にとってもらえるように、本の発行部数を決めたり、
書店さんからの注文にこたえる仕事をしています。
わたしのお気に入りは『オヨヨ島の冒険』。
ひたすら楽しい1冊です。
このお話にはへんてこりんな大人たちがたくさん登場します。
主人公は小学5年生の大沢ルミちゃん。
学校の帰り道、ニコライ・ニコラスという変な外人2人組に
誘拐されそうになります。
自力でなんとか逃げだすのですが、その次の日、
ヒゲゴジラことルミちゃんのパパが
中華街で連れさられてしまいます。
小学生のルミちゃんが逃げだせたのに、
大人であるパパがあっさりつかまっちゃうって、
どうなのよ〜。パパもう少ししっかりしてよ〜、と
ハラハラドキドキです。
ルミちゃん一家をねらったのは、世界征服をたくらむ
謎のオヨヨ大統領一味でした。
この組織の合い言葉は「ポコモコ!」と「ビバ!オヨヨ!」。
へんてこりんな気配がプンプンしますね。
そもそも“オヨヨ”って名まえからして、変ですし。
だれが敵でだれが味方なのか。
パパを助けるために、ルミちゃんは天才発明家である
おじいちゃんとともに、敵の要塞(ようさい)島・オヨヨ島で
ドタバタ大冒険をくりひろげます。
このお話がゆかいな秘密は“テンポのよさ”と
“ユーモアあふれる会話”にあります。
登場人物にとっては大変な場面なのに、会話にかならず笑え
るところがあるのです。絶体絶命のなかで、かけあい漫才が
くりひろげられている感じ、でしょうか。
わたしは人生をすごすうえで大切なもののひとつに、
“ユーモアを解するこころを失わないこと”
があると思っています。
大変なことが起こっても、ほんの少し笑うだけで、なんとか
よい方向へ持っていける気がするときってありませんか。
まわり空気がふぅっとやわらかくなる感じといいますか。
人は弱くて、強い。
ユーモアって、いろいろな場面で味方になってくれる頼りに
なるヤツです。
“笑える”ってだいじ。
“楽しいな”って思えることってだいじ。
みなさんにとって今日がまた、楽しい1日でありますように。

『オヨヨ島の冒険』
小林信彦/作
筑摩書房 ※現在絶版
『オヨヨ島の冒険』
小林信彦/作
角川書店
(C)角川書店