


みなさん、こんにちは。(^o^)/
わたしは、講談社の本を紹介するサイトの仕事をしています。
青い鳥文庫読者のみなさんの本好きぶりは、
青い鳥文庫サイトのアクセス数の多さ(←ハンパないっ!!)、
ジュニア編集者や特派員のレポート、
掲示板の書きこみ……などからもビシバシ伝わってきて、
いつも、スゴイなぁ(@_@;)と思っています。
「これがわたしの好きな本」と言って、中学時代に
いちばんの友だちが教えてくれたのが『旅の絵本』でした。
わたしより頭がよくて、読書家の彼女の好きな本が、絵本!?
「はぁ!?」とおどろいたわたし。
彼女が解説して語ってくれるのを聞きながら
ページをめくっていくと……、
いままでに味わったことのない世界がそこにあり、
いつのまにか魅入られてしまったのでした。
この本には文字が出てきません。
最初から書かれたお話はどこにもないのです。
本当に「絵」だけの「絵本」です。
旅人がボートで島に着いたところからお話は始まります。
まず、出会った土地の者から馬を手に入れます。
もちろん、そこに文字はありません。
けれど、たしかに二人の間には会話があり、
それが聞こえてくるようなのです。
それから旅人は馬に乗って旅を続けます。
中世ヨーロッパの農村(わたしのイメージ)、
きれいな色彩の風景画の中に淡々と描かれる旅人。
それは風景の一部のようでもあり、「いた!」と
旅人を見つけること自体が楽しく、
旅人を見失わないようページをめくっていくうちに、
すっかり自分がその世界にまぎれこんだような
感覚になるのが不思議です。

『旅の絵本』
安野光雅/絵
福音館書店
『ウォーリーをさがせ』のように旅人を探すだけなら、
あっというまに見終えてしまいます。
が、この絵本の楽しいところは、
ページのそこかしこに描かれた“隠しネタ”。
背景の一部に「あかずきんちゃん」のワンシーンがあったり、
ミレーの名画「落穂(おちぼ)拾い」が描きこまれていたり、
ベートーベンが窓から顔を出していたり……と、
童話あり名画あり映画あり!
それはもう見るたびに発見があり、「こんなところに!」と
夢中になってしまいます。
そうして、“自分だけが知ってる”物語ができあがり、
けれど、それはいつまでも完成しない物語。
そんな感じです。(…深いなぁ)
たぶん、知識や経験が増えた大人になってから読むと、
楽しささらにアップです。(^^)v
最後に、この本のステキなあとがきをご紹介します。
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市から市、国から国へ、迷いながら、はるばる旅をしました。
あまり困ったときなどは、旅に出たことを後悔するほどでありました。
しかし、人間は迷ったとき必ず何かを見つけることができるものです。
私は、見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出たのでした。
そして、私は、この絵本のような、一つの世界を見つけました。
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