


重松清(しげまつ きよし)さんていう作家のこと、
知ってますか?
青い鳥文庫にはまだ1冊も入っていないけど、
少年を主人公にした小説をたくさん書いてるし、
中学受験の国語の試験問題には、重松さんの文章が
出題されることがいちばん多いそうだし、
読んだことある! っていう人も多いんじゃないかなあ。
ぼくは重松さんの小説が大好きです。
その理由は、登場人物やストーリーがとってもリアルだから。
悲しい話でも、わるい人がひとりも出てこないから。
ラストシーンでかならず、あったかい気持ちに
させてくれるから……。
最近は『小学五年生』っていう短編集を読みました。
17の物語の主人公は、どれもみな5年生の男の子。
ストーリーを紹介すると──。
「南小、フォーエバー」は、主人公の少年が、
春休みに転校していった親友の三上くんに、
4か月ぶりに会いに行くお話。
でも、ひさしぶりだと、なかなか話もはずまなくて、
学校がかわると友情も消えていくのかなあ、なんて
少年は思ったんだけど、別れぎわに、三上くんのグローブに、
グッとくる言葉が書いてあるのを発見して……。
「プラネタリウム」は、市の教育センターがひらいた
子ども天文教室に、つつじヶ丘小学校からひとりだけ
参加した少年のお話。
星座盤の使い方を教わってるときに、いっしょのグループに
なった女の子と誕生日がまったくおなじだって知ったら、
もう、ドキドキになっちゃって……。

『小学五年生』
重松 清/作
文藝春秋
重松さんのこと、ぼくは勝手に「お話づくりの魔法使い」
と呼んでいますが、青い鳥文庫の読者のみなさんにも、
重松さんの本を届けることができたらいいなと思っています。
そんな日が来るのを、楽しみに待っていてくださいね。