


青い鳥文庫読者のみなさん、こんにちは!
わたしは青い鳥文庫の装丁(カバーや帯などのデザイン)
を担当しています。
わたしは好きな本を、2冊紹介します。
1冊は、お人形さんが主人公の物語、
もう1冊は青い鳥文庫でもおなじみ、
コロボックル物語の本です。
まず、お人形の一家が主人公の物語、
『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷』から
紹介しますね。
等身大の人形のメニム一家は、イギリスのある街に、
人間とおなじように暮らしています。
おとぎ話だと、電気や水道は魔法のようにタダで使えますが、
メニム一家はちゃんとお金をはらって生活をしているんです。
人形であることがばれないような仕事をえらんで、
人間とおなじようにお金を稼いで、
けれども目立たないように、
ひっそりと細心の注意を払いながら、
なんと40年間もそうやって暮らしているんです。
そんなふうにひっそりと生きてきたメニム一家のもとに
ある日、本物の人間から一通の手紙が……。
一大事!!!
つめものをした、布でできた人形たち。
人間とおなじように心をもち、
人間とおなじように
わがままだったり、がんこだったりもします。
そして、泣いたり、笑ったり、けんかしたり……。
わたしがこの本を読んだきっかけは、
この本を装丁したからです。
原稿を読んですぐにメニム一家のみんなが大好きになりました。
イラストを描いた佐竹美保さんは、
このメニム一家の人形をご自分でほんとうに作っていて、
本がぶじできたあとの食事会のときに、その人形たちを
つれてきて会わせてくださったのも、楽しい思い出です。
もう一冊おすすめの本が、『コロボックル童話集』です。
コロボックルは、背の高さが3センチほどしかない、
小さな小さな小人です。
昔から日本にいて、コロボックルを信じる人間の前にだけ、
あるいはたんにうっかりと、すがたをあらわします。
この『コロボックル童話集』には、
コロボックルたちに出会うことができた人間たちとの、
とてもあたたかい小さなお話が10本入っています。
だから声に出して読むのにピッタリの本です。
まだ『コロボックル物語』を読んだことがない人に
読んであげたり、または読んでもらったら
もっともっと「コロボックル」を
知りたくなるのではないでしょうか。
今回紹介したのは、どちらもファンタジーです。
わたしはあたたかくて、つよい気持になれる物語が、大好きです。
みなさんも、どうぞこれからもたくさん本の世界を楽しんでくださいね。

『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷 ―メニム一家の物語―』
シルヴィア・ウォー/作
こだまともこ/訳
佐竹美保/絵
講談社
『コロボックル童話集』
佐藤さとる/作
村上 勉/絵
講談社 青い鳥文庫