


青い鳥文庫の読者のみなさん、こんにちは。
青い鳥文庫の兄姉シリーズ「YA! ENTERTAINMENT
(ワイエー! エンターテイメント)」編集部のヒデ坊です。
10月に「YA!」シリーズから刊行予定の『泣いちゃいそうだよ』
の凛ちゃん高校編を担当することになりまして、
青い鳥文庫編集部の前野メリーさんから
「そういうわけ(どういうわけ?)だから、
『この本が好き!』の原稿もよろしくネ!」ということで
登場させてもらうことになりました。
ぼくの好きな一冊、それはディケンズの
『クリスマス・カロル』です。
クリスマスはみんなも大好きだと思うけど、ぼくも毎年
ワクワクしながらその日がやってくるのを待っていました。
小学生のころ、クリスマス・イブに母親と一緒に
街の鶏肉屋さんに行って、こんがりと焼かれた
鳥の骨付きモモ肉を買った時の幸せいっぱいな気持ちは、
いまも温かな思い出として胸に残っています。
さて、この物語の主人公、ケチで欲ぶかく人間嫌いの
スクルージ老人は、クリスマスが楽しい日だなんて
これっぽっちも思いません。
そんなスクルージのもとにイブの夜、
かつて一緒に働いていた相棒の亡霊、
さらには三人の幽霊が次々とあらわれます。
忘れていた少年時代や、貧しいながらも心暖かい人々の生活、
自分の将来を見せられたスクルージは
愚かな自分をかえりみて、人間らしい心を取り戻します。
助け合い、ささえ合いながら生活する家族、
貧しい人や弱い人たちを救おうとする人々……。
『クリスマス・カロル』は他人を思いやりながら生きることの
大切さを伝えてくれて、読むたびにぼくをやさしい気持ちに
包んでくれます。クリスマスに限らずいつも
こうした気持ちを持っていたいものですね。
青い鳥文庫の新装版では杉田比呂美さんの
あたたかいイラストもたっぷり入っていますよ。
今年のクリスマス、いかがですか。