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2009年10月1日更新
この本が好き!

この本が好き! 第31回
みんなむかしはモモちゃんだった

『ちいさいモモちゃん』
経理部 H

青い鳥文庫の読者のみなさん、はじめまして!
わたしは青い鳥文庫などの児童書部門の
お金に関わる仕事をしています。

わたしが紹介する本は、『ちいさいモモちゃん』です。
みなさん一度は絵本で
読んだことがあるのではないでしょうか。
わたしがちいさなころ持っていたのは、
表紙がかわいいお人形の写真で、
たくさんの絵本の中でも、たからものでした。

*       *       *

『ちいさいモモちゃん』は、モモちゃんが産まれた
ところから3歳までのおはなしです。

モモちゃんが産まれた晩、ママとモモちゃんのところに
ジャガイモさんと、ニンジンさんと、たまねぎさんが
カレー粉のふくろをしょってやってきます。
「ほんのおいわいのしるし」に
カレーライスをつくりにですよ!

もうそれだけでわくわく。
むちゅうになって何度も読みました。

わたしの母も仕事をしていたので、
「うちにも子ねこのプーがいたらなぁ。」と
猫を飼いたいとねだったり、
注射して泣かなかったのに、
二十円のガムを買ってもらえなくて、モモちゃんが
「ママのわからずや!」と泣く場面では、
「おとなって都合のいいときに、
『おねえちゃんだもんね。』って言うよね!」と
一緒になって怒ったり、ひとつひとつのできごとに、
「うんうん、そうそう!」と思って読みました。

*       *       *

いま、わたしは3歳になったばかりの女の子
(モモちゃんとおなじく夏うまれ)のお母さんです。
気をつけてはいるけれど、都合の悪いときは
「もう3歳のおねえちゃんなのにー。」と言ってしまう
大人になってしまいました……。

今回あらためて読んで、「あ、そうだった。
こういうことが好きだったんだ、いやだったんだ。」と
思い出すことができました。

そして、子どもの時のわたしは、「ママやパパの
わからずや!」と思ったときに、モモちゃんみたく、
そらいろの電車で雲のステーションに行って、
アイスクリームとシュークリームのあいのこみたいな味の
雲を食べるんだ! と思っていたけれど、いまのわたしは、
雲の下でモモちゃんを呼ぶママの気持ちがよくわかって、
ホロリとしてしまいました。

*       *       *

ちいさいモモちゃんのおはなしを読んだら、
おとうさんおかあさんと一緒に読むのもいいかもしれません。
そしてあなたが産まれた日のおはなしを、
あかちゃんの時のおはなしを聞いてみてください。
きっとモモちゃんとおなじように、
キラキラすてきなおはなしが聞けると思います。

200910この本H

『ちいさいモモちゃん
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)』

松谷みよ子/作
菊池貞雄/絵
講談社 青い鳥文庫

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