


青い鳥文庫の読者のみなさん、はじめまして!
わたしは青い鳥文庫などの児童書部門の
お金に関わる仕事をしています。
わたしが紹介する本は、『ちいさいモモちゃん』です。
みなさん一度は絵本で
読んだことがあるのではないでしょうか。
わたしがちいさなころ持っていたのは、
表紙がかわいいお人形の写真で、
たくさんの絵本の中でも、たからものでした。
『ちいさいモモちゃん』は、モモちゃんが産まれた
ところから3歳までのおはなしです。
モモちゃんが産まれた晩、ママとモモちゃんのところに
ジャガイモさんと、ニンジンさんと、たまねぎさんが
カレー粉のふくろをしょってやってきます。
「ほんのおいわいのしるし」に
カレーライスをつくりにですよ!
もうそれだけでわくわく。
むちゅうになって何度も読みました。
わたしの母も仕事をしていたので、
「うちにも子ねこのプーがいたらなぁ。」と
猫を飼いたいとねだったり、
注射して泣かなかったのに、
二十円のガムを買ってもらえなくて、モモちゃんが
「ママのわからずや!」と泣く場面では、
「おとなって都合のいいときに、
『おねえちゃんだもんね。』って言うよね!」と
一緒になって怒ったり、ひとつひとつのできごとに、
「うんうん、そうそう!」と思って読みました。
いま、わたしは3歳になったばかりの女の子
(モモちゃんとおなじく夏うまれ)のお母さんです。
気をつけてはいるけれど、都合の悪いときは
「もう3歳のおねえちゃんなのにー。」と言ってしまう
大人になってしまいました……。
今回あらためて読んで、「あ、そうだった。
こういうことが好きだったんだ、いやだったんだ。」と
思い出すことができました。
そして、子どもの時のわたしは、「ママやパパの
わからずや!」と思ったときに、モモちゃんみたく、
そらいろの電車で雲のステーションに行って、
アイスクリームとシュークリームのあいのこみたいな味の
雲を食べるんだ! と思っていたけれど、いまのわたしは、
雲の下でモモちゃんを呼ぶママの気持ちがよくわかって、
ホロリとしてしまいました。
ちいさいモモちゃんのおはなしを読んだら、
おとうさんおかあさんと一緒に読むのもいいかもしれません。
そしてあなたが産まれた日のおはなしを、
あかちゃんの時のおはなしを聞いてみてください。
きっとモモちゃんとおなじように、
キラキラすてきなおはなしが聞けると思います。