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2009年10月30日更新
この本が好き!

この本が好き! 第32回
たくさん本を読んで、たくさん恋をしよう!

『百瀬、こっちを向いて。』
なかよし編集部 O

みなさん、青い鳥文庫の大人気作品『若おかみは小学生!』
は、もちろんご存じですよね。
この作品は実は漫画化もされていて、なかよし編集部から
単行本が出ています。
この2009年11月には青い鳥文庫版の小説と
なかよし版のコミックが、同時発売されるんですよ!
ぼくはそのコミックを担当している縁で、
この原稿を書いています。

*       *       *

さて、この一年でぼくが読んで好きになった本で
みなさんに読んでみてもらいたいもの、それは……
中田永一さんという作家さんが書いた
『百瀬、こっちを向いて。』という短編集です。

この中には恋愛をテーマにした短編が4本入っています。
少年期少女期の甘酸っぱい思いとコンプレックス、
そしてほんのりとした友情がふくまれていて、
心地よい読後感を残してくれます。

表題作の「百瀬、こっちを向いて」は、こんな感じ……。

主人公の相原ノボルは、自分の事を人間レベル2
(100点満点でです)で、クラスの最下層グループに属する
と考えているコンプレックスのかたまり。
いつもはじっこでひっそりと生きていたノボルが、
ある理由から、自分とは正反対の性格の百瀬という
女の子の彼氏のふりをすることになります。

百瀬にふりまわされ、笑えるけどつらい毎日を送りながら、
いつしかノボルの胸にはホントの恋心が……。

*       *       *

みなさんは、恋をしていますか? 
恋をすると、人はみな弱気になって、自分の中の
コンプレックスに悩みます。
せつなくてちっとも楽しくない気持ちと、
とろけそうなふわふわした気持ちが交互にやってきて、
あなたをふりまわすかもしれない。
そして、これからするたくさんの恋のうちのほとんどは、
つらい結果に終わるかもしれない。

でも、ひとつ恋をしてひとつ傷つくたびに、
人は優しさを学んでいくから、恋はやっぱり素敵なもの。
この本を読むと、そんな気持ちに不思議と包まれていきます。
みなさん、これからもたくさん本を読んで、
たくさん恋をして、大人の階段を登っていってくださいね。

ちなみに、この中田永一というのは、有名な某作家さんの
覆面ペンネームとのうわさが、
読書好きの人たちの間では飛びかっています。

はたして、それはだれなのか?
そんなことを考えながら読むのも、
またおもしろいかもしれませんよ!

200911この本O
『百瀬、こっちを向いて。』

『百瀬、こっちを向いて。』
中田 永一/作
祥伝社

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