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2009年11月13日更新
この本が好き!

この本が好き! 第33回
野球少年必読!

『キャプテンはつらいぜ』
(広告局 O)

みなさん、こんにちは!
広告局という部署で、企業の広告を雑誌などに掲載して
もらう仕事をしているOです。
昨年まで幼児誌の編集をしていたのですが、いまは
すっかり子ども向けの本からはなれてしまい、ちょっぴり
さびしく感じていたところ、このコーナーの話をいただき、
なんともなつかしい気持ちで引き受けました。

「なに読んでたかな〜。」と自分の少年時代を思い返して
みると、野球三昧(ざんまい)の日々を送っていて、
そのときに読んだ一冊を思い出しました。
それが「キャプテン」シリーズ。
弱小少年野球チームを描いた物語なのですが、
わたし自身も弱小チームにいたので、
親近感わきまくって読んでいました。
当時、この本がどこから出版されているかなんて気にも
しなかったのですが、青い鳥文庫から出ていたんですね。
なにか不思議な縁を感じました。

小学生以来20年ぶりに読み返したのですが、
意外に文字が小さくて、文章量も多く、
ちょっと当時の自分に感心。
なつかしさに身をまかせながら読みすすめていくと、
忘れかけていた気持ちが思い出され、
心がフワっと浮きたつ感じがするんですよね。
いま読んでもおもしろくて、一気に読んじゃいました。

*       *       *

万年ビリの弱小野球チーム「ブラック=キャット」が、
解散の危機から立ちあがり、快進撃をしていくという、
どこかで見た映画のような話ですが、
その映画よりも心理描写が細かく、
子供たちに降りかかる理不尽な悩みを
みごとに表現しています。

そしてなによりも、キャプテンの勇をはじめ、
チームメイトやそれを取りまく親やコーチが
とにかく個性派ぞろい!

万引きしてグレかけていたエースの秀治、
クールでオール5なのにKY(空気が読めない)な
吉野くん、定位置以外ボールを追わない洋太くん、
オンボロ塾の先生でコーチのゴロさん、
男勝りでおせっかい焼きのハーコ、
中華料理店を営む主人公の父親おっちゃんと
母親のマーちゃん。

そのほかにも、あげれば切りがないくらい
キャラクターがそろっているのですが、
特にわたしが好きだったのが、コーチのゴロさん。

ふだん飄々(ひょうひょう)としているのに、
いざとなるとグレかけた子供にも、
無責任な大人たちにもきちんと向き合って熱く語る
ゴロさんの姿は、「こんな大人が身近にいたらな〜。」
と本気でうらやましかったのを覚えています。

そしてそんなゴロさんが教える“麦塾”も
楽しそうでうらやましかったな〜。
ブラック=キャットのメンバーが学校帰りに
立ち寄るたまり場で、勉強だけでなく
小さな悩みごとも相談できちゃう場所なんです。
たあいもないことなんだけど、本人は超真剣。
そんなこの年頃の悩みを親身になって
アドバイスしてくれる存在って、
現実の世界ではなかなかいないんですよね。

*       *       *

キャプテンの勇を中心に、最初はたよりなかった
「ブラック=キャット」のメンバーたちが、
かべにぶつかりながら、ゴロさんや秀治など
さまざまな人たちと出会い、ひと夏を越えて
大きく成長する姿は、スカッと爽快(そうかい)な
気分にさせてくれます。

野球が好きなコもそうでないコも、
気分が晴れないときは、ぜひおすすめです!

200911(広告局 O)
『キャプテンはつらいぜ―キャプテンシリーズ 1―』

『キャプテンはつらいぜ
―キャプテンシリーズ 1―』

後藤竜二/作
杉浦範茂/絵
講談社 青い鳥文庫

『キャプテン、らくにいこうぜ―キャプテンシリーズ 2―』

『キャプテン、らくにいこうぜ
―キャプテンシリーズ 2―』

後藤竜二/作
杉浦範茂/絵
講談社 青い鳥文庫

『キャプテンがんばる―キャプテンシリーズ 3―』

『キャプテンがんばる
―キャプテンシリーズ 3―』

後藤竜二/作
杉浦範茂/絵
講談社 青い鳥文庫

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