


青い鳥文庫の読者のみなさん、こんにちは。
1月中旬に、待望の『新 妖界ナビ・ルナ』第2巻が
発売されましたね。今回もルナの冒険がいっぱいで
ワクワクする内容になっていますよ!
わたしは、その『妖界ナビ・ルナ』のまんが版の
編集を担当しています。現在「なかよし」という
少女まんが誌で大人気連載中ですので、
そちらのほうもチェックしてみてくださいね。
今回はそのご縁で、わたしの好きな本を紹介させて
いただきます。
とても有名なお話なので、きっとこの本のタイトルは
聞いたことがありますよね。
そう『泣いた赤おに』です。
タイトル通り、ハッピーエンドとはいえない、
とっても切ないお話なのですが、とにかく大好きな一冊!
大人になったいまでも、読み返してしまうほどです。
人間と友だちになりたい。
でも赤おにというおそろしい姿ゆえ、
人間から恐れられる悲しみに包まれていた赤おに。
彼を救ったのは、親友の青おにでした。
青おには、自分がわざと悪役になって、
赤おにを人間たちのヒーローに仕立てます。
青おにのおかげで人間たちと友だちになれたけど、
そのころ青おには、姿を消した…。
失ったものの大きさと自分の浅はかさを知り、
赤おには泣き続けたのでした…。
絵本なのに、実に悲しいエンディングです。
でもよく読むと、そこにはたくさんの「愛」が
あふれていると思いませんか?
読むたびに、ちょっとの切なさと
やさしさをおぼえるのです。
こどものころ、赤おにはバカだなあと思いながらも
こんなふうに自分を思ってくれる人がいるっていいなと
思ったわたし。
以来、自分にとっての「青おに」を探しつづけました。
きっと普通なら「青おにみたいに、自分のことより他人を
思いやりましょう」って言うのだと思うけれど、
わたしがあえてみなさんに伝えたいのは
「あなたにとっての青おにをみつけよう!」ということ。
自らを犠牲(ぎせい)にしてまで、あなたを守って
くれる人がいたら、本当にステキですよね!
それはもちろん、友だちだけではなく、
家族でも、恋人でも。
そして赤おにみたいに泣くハメにならぬよう、
その人を大事にしてあげることができたら、
もっともっとステキ!
これからの長い人生で、あなたのことを大事に
思ってくれる人と、一人でも多くめぐり会うことが
できますように! もちろん、「人」だけではなく、
「本」との出会いも大切にね!
「青おに」は、意外とあなたの身近なところに
いるかもしれませんよ!
余談ですが、『泣いた赤おに』には、いまここに書いた
「愛」以外にも、実はもっと深〜いメッセージも
描かれているのですよ。
だからお話を知っている人にも、ぜひもう一度
読み返してみてもらいたいです。きっと、前とは
ひと味もふた味もちがうおもしろさを発見できるはず!

『泣いた赤おに』
浜田廣介/作
梶山俊夫/絵
偕成社