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2011年7月1日更新
この本が好き!

この本が好き! 第59回
絵本って、スゴイ!
『100万回生きたねこ』
(青い鳥文庫編集部 編集長N)

青い鳥っ子のみなさん、こんにちは。
わたしはいままで、絵本の編集部で編集長をしていましたが、
会社から、「今度は青い鳥文庫の編集長をやってください。」
と言われて、やってきました。
どうぞよろしくお願いします。

わたしが紹介したいのは、
『100万回生きたねこ』という絵本です。
「え〜、もう絵本なんて卒業したよ〜。」と思ったアナタ!
「絵本なんか読んでないで、もっと字の多い本を
読みなさい!」と言われているアナタ!
ぜひ一度、手にとってみてください。

*       *       *

あるときは王さまのねこ、またあるときはどろぼうのねこ、
またまたあるときはおばあさんのねこ……
そうして、100万回生きて、
100万回死んだねこがいました。
みんなにかわいがられたけれど、ねこはだれも
愛したことがなく、自分がいちばん好きでした。
死ぬことも平気で、100万回も生まれ変わったことが
じまんでした。

そんなねこがあるとき、だれのねこでもない、
のらねこに生まれます。
そして、1匹の美しい白いねこと出会い……。

*       *       *

わたしが、この絵本にはじめて出会ったのは、26歳。
絵本の編集部に来たばかりのころでした。
その前にいた雑誌の編集部で、なにをやってもうまくやれず、
「自分は本当にダメな人間だなあ。」と
ものすごく落ちこんでいました。
絵本の編集部でも、なにをしたらよいのか全然わからなくて、
悩んでいました。

そんなときにこの絵本に出会いました。
「絵本って、スゴイ!」と一気に心をつかまれました。

*       *       *

『100万回生きたねこ』はみなさんが読んだ後、ぜひ、
おうちの方や、まわりの大人の方にも教えてあげて
ほしいと思います。
読み聞かせをしてあげてもよいですね。
10歳の人は10歳の感想があると思うし、
20歳の人は別の感想をもつと思います。
そして、おとうさんやおかあさんは、
またちがうことを感じると思います。
泣いちゃうかもしれません。

みなさんが大人になったとき、もう一度読んだら、
「わあ、こんな意味をもつ絵本だったんだ……。」と
新しい発見をし、新しい感想がわきあがると思います。

*       *       *

そんなわけで、これからはたまに、
絵本にも目を向けていただくと、読書の楽しみが
いっそうひろがるんじゃないかと思います。
あ、わたしは、これから、青い鳥文庫、ガンバリますよ!

『100万回生きたねこ』
佐野洋子/作
講談社

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