


青い鳥っ子のみなさん、こんにちは。
わたしはいままで、絵本の編集部で編集長をしていましたが、
会社から、「今度は青い鳥文庫の編集長をやってください。」
と言われて、やってきました。
どうぞよろしくお願いします。
わたしが紹介したいのは、
『100万回生きたねこ』という絵本です。
「え〜、もう絵本なんて卒業したよ〜。」と思ったアナタ!
「絵本なんか読んでないで、もっと字の多い本を
読みなさい!」と言われているアナタ!
ぜひ一度、手にとってみてください。
あるときは王さまのねこ、またあるときはどろぼうのねこ、
またまたあるときはおばあさんのねこ……
そうして、100万回生きて、
100万回死んだねこがいました。
みんなにかわいがられたけれど、ねこはだれも
愛したことがなく、自分がいちばん好きでした。
死ぬことも平気で、100万回も生まれ変わったことが
じまんでした。
そんなねこがあるとき、だれのねこでもない、
のらねこに生まれます。
そして、1匹の美しい白いねこと出会い……。
わたしが、この絵本にはじめて出会ったのは、26歳。
絵本の編集部に来たばかりのころでした。
その前にいた雑誌の編集部で、なにをやってもうまくやれず、
「自分は本当にダメな人間だなあ。」と
ものすごく落ちこんでいました。
絵本の編集部でも、なにをしたらよいのか全然わからなくて、
悩んでいました。
そんなときにこの絵本に出会いました。
「絵本って、スゴイ!」と一気に心をつかまれました。
『100万回生きたねこ』はみなさんが読んだ後、ぜひ、
おうちの方や、まわりの大人の方にも教えてあげて
ほしいと思います。
読み聞かせをしてあげてもよいですね。
10歳の人は10歳の感想があると思うし、
20歳の人は別の感想をもつと思います。
そして、おとうさんやおかあさんは、
またちがうことを感じると思います。
泣いちゃうかもしれません。
みなさんが大人になったとき、もう一度読んだら、
「わあ、こんな意味をもつ絵本だったんだ……。」と
新しい発見をし、新しい感想がわきあがると思います。
そんなわけで、これからはたまに、
絵本にも目を向けていただくと、読書の楽しみが
いっそうひろがるんじゃないかと思います。
あ、わたしは、これから、青い鳥文庫、ガンバリますよ!