マコトのパパが怪獣映画ファンなのは、1作目の「パスワードは、ひ・み・つ」ですでに明らかになっている。
なにしろ夏休みの早朝、まだ寝ているマコトをたたき起こして、むりやり「テレビでゴジラをやるから見るんだ!」と強要(きょうよう)したりしているのだ。
かなりのマニアというほかない。
もっとも、それがきっかけで、マコトはある事件の真相を見やぶることとなった。
結果、マコトははじめてみずきと顔を合わせたばかりではなく、まどかまでが電子探偵団に参加することになったのだから、現在のパスワードシリーズがあるのもゴジラのおかげかもしれない。
作者のぼくももちろん怪獣映画は大好きだ。
ゴジラの第1作目をはじめて見たのはン十年前、まだ小学生のときだった。
大戸島の山の向こうからゴジラがヌッと顔をあらわすシーンでは、感動にフルエたのをよくおぼえている。以来、第2作目「ゴジラの逆襲(ぎゃくしゅう)」から、シリーズ最終作の第28作目「ゴジラ・ファイナルウォーズ」まで全作、少なくとも2〜3回は見ている。
なんど見てもあきない。

いつかヒマがあったら、「輝け! ゴジラ映画ベスト10」と、「サブキャラ怪獣トップ10」を発表するつもりだ。
「あのさあ……だけど、なにがそんなにおもしろいわけ?」と、いろんな人からきかれるんだけれど……自分でもよくわからない。
ともかく好きなんだからしょうがないのだ。
ゴジラばかりじゃなくて、ほかにもガメラとかTVのウルトラシリーズとか、海外ものとか、要チェック作品はいろいろあるから、怪獣映画マニアは休むヒマがないのであります。

さて。
そんなところへこの1月、封切りになった映画が「かいじゅうたちのいるところ」だ。
ただし、これはいわゆる「怪獣映画」とはちょっとちがう。
原作は、アメリカの絵本作家モーリス・センダックの同名の絵本で、世界的にも名作と折り紙つきの作品だ。
日本では1975年、冨山房から出版されている。ちなみに、日本語翻訳は神宮輝夫先生。
アーサー・ランサム全集(岩波書店)はじめ、プリデイン物語(タラン・シリーズ)五部作(ロイド・アリグザンダー/評論社)、ウォーターシップダウンのうさぎたち(リチャード・アダムス/同)など数々の翻訳を手がけ、ぼくが大尊敬する児童文学者だ。
機会があったら、みんなにもぜひ読んでほしい本ばかりだ。

で、さっそく見に行ってみたら……うーん、ファンタスティック!
ママと大げんかして家を飛びだし、船でかいじゅうのしまに漂着(ひょうちゃく)したマックス少年と、7ひきのかいじゅうたちのやりとりに目と心がひきつけられ、しみじみ見入ってしまった。
エンターテインメントの怪獣ものみたいな派手なストーリーはぜんぜんないけれど、マックス少年のさまざま思いがじわんとつたわってきて、なんだか印象にのこる映画だった。
キャロル、KWをはじめとするかいじゅうたちの造形も、ぼく的にはかなり好きだったぞ。
つぎはあの「子ども店長」・加藤清史郎クンがマックス役をつとめる日本語吹き替え版で見てみようかな。
では、今月のパズル。
古典的論理パズルをアレンジした「怪獣パズル」、いきます!
問題。
ここは怪獣島。ここには正直で真実しかいわない「A怪獣」と、ウソばっかりつく「B怪獣」が住んでいるが、外見では区別できない。
ある日、島をおとずれた少年の前に、3匹の怪獣ーー怪獣1と怪獣2と怪獣3があらわれた。
少年は怪獣1に、「きみはA怪獣かい、それともB怪獣かい?」と質問した。
怪獣1は「*****だ」と答えたが、そのとき火山が噴火(ふんか)したため、なんといっているのか聞こえなかった。
すると怪獣2が、「こいつはいま、『自分はA怪獣だ』といったんだよ。オレもこいつもA怪獣さ」といった。
すると怪獣3が、「それはウソだ。怪獣2はB怪獣だ」といった。
さて、真相は?
答え。
もし怪獣1がA怪獣なら真実をいうのだから、答は「自分はA怪獣だ」となる。また、もしB怪獣ならウソばかりつくのだから、答はやはり「自分はA怪獣だ」となる。
ということは、怪獣2は真実をいったわけだから、つまりA怪獣であり、その怪獣2が「オレもこいつもA怪獣だ」といっているのだから、当然、怪獣1もA怪獣ということになる。
なので、その怪獣2を「B怪獣だ」とウソをついた怪獣3はB怪獣、となるわけだ。QED。
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