星座の話をしているとき、どうしても自分の星座を言いたがらない男の子がいました。 問いつめられてやっと“乙女座”だと白状しましたが、体育会系のたくましい彼が言 いたがらなかった気持ちがわかるような気がして、ほほえましかったです。 その後、見かけはマッチョでも、内面は“几帳面(きちょうめん)でロマンティスト ”だとわかり、はやり“乙女座”と納得しました。乙男(おとめん)なのよ! 乙女座は、またミステリアスです。 “乙女”とはだれのことか――正義の女神(アストライヤ)か収穫の女神(デメテ ル)か? またその娘(ぺルセポネ)か?……など、だれだかはっきりしないの。 その上に“乙女座銀河団”が近くできらめいているなんて、想像するだけで、華やか な竪琴(たてごと)の音色でも聞こえてきそうです。