青い鳥文庫30周年を記念して企画された青い鳥文庫文学賞「おもしろい話が書きたい!」。その授賞式が2010年8月12日(木)に開催されました。2009年秋より告知がはじまり、半年にわたったこの文学賞の催しも、この日いよいよエンディングをむかえました。
この日招待されたのは、受賞をした4名のみなさんと、最終選考にあたったジュニア審査員のみなさんです。新聞などの取材の方も見え、本格的な授賞式会場となりました。
最初に青い鳥文庫編集部の編集長より開会のあいさつがあったあと、講談社児童局の局長より賞状と賞金がひとりずつ手渡されました。受賞者のみなさんは、やっぱりちょっと緊張ぎみ。ひとりずつ受賞した喜びをコメントすると、会場からあたたかい拍手が贈られました。
そのあと、ジュニア審査員のみなさんからお花と記念冊子が贈られ、1作品ずつ講評がありました。全員が作品名や内容を紙も見ずにすらすらと話していて、覚えるくらい何度も読んだことがうかがえます。「どの話もおもしろくて、順番をつけるのがむずかしかった。」と言うジュニア審査員が何人も。応募作品のレベルが高かったことが伝わってきました。大勢の大人たちの前にして、ちょっぴり緊張ぎみながらも堂々と自分の感想を述べるジュニア審査員のみなさん。青い鳥文庫読者のスゴさに、会場の大人たちは改めてびっくりしていました。
そのあとは軽食をつまみながら、楽しい懇親会。青い鳥文庫編集部ではこの日のために、特注の「青い鳥文庫ケーキ」を用意しました! 先ほどの緊張感もようやくほぐれて、受賞者のみなさんとジュニア審査員とでおしゃべりをしたり、楽しい雰囲気になりました。

懇親会のあいだに、受賞された4名のみなさんに、インタビューをしました。
大賞受賞者 花園牡丹さん(14歳)
――今日はご両親と来たんですね。
はい。先週は、吹奏楽部の大会があったんです。授賞式が今日でよかったです。
――ヤンキーの少年が主人公の物語を、こんな中学生の女の子が書いたのが意外です。受賞作品「ニワトリはワタシだ!」はどのくらいかけて書きあげたんですか?
アイデアは小学6年生のときに考えたものです。この青い鳥文庫文学賞のお知らせを青い鳥文庫のサイトで見て、応募するために、宿題とかのあいまに毎日ちょこちょこ書きました。
――長いこと温めていた題材だったんですね! 花園さんは現役の青い鳥文庫読者なんですよね。
令丈ヒロ子先生が大好きです。青い鳥文庫夏まつりのサイン会にも来ました。今日はわたしがジュニア審査員にサインをしてあげて、ヘンな感じがしました(笑)。
――サイン会に来るくらいだから、やっぱり本好きなんですね。
はい。家には数え切れないくらい本があります。青い鳥文庫も本だなに半分くらいあります。いまは大人むけの本も読んでいますが、『若おかみは小学生!』などまだ読んでます。夏休みの宿題の読書感想文は、最近好きで読んでいる江戸の時代小説で書こうと思っています。今年は受験生なのでなかなか作品が書けませんが、高校生になったらまた書きたいです。
準大賞受賞者 西村 泉さん(11歳)
――西村さんは今回の受賞者のなかで、最年少です。11歳以下の応募が169人もいたなかで、唯一最終選考に残ったのはおみごとでした。やっぱり小さいころから本好きだったんですか?
幼稚園のころにはもう本好きだったと思います。小学校に入ってからは、学校の七不思議みたいな本をよく読んでいました。図書館で借りるばっかりで、自分の本は3冊くらいしかないけど……。
――「ミオがいた夏」は原稿用紙のマス目にびっちりと手書きで書かれてて、その文字と物語のパワーに、選考の最初の段階から編集部では話題でした。
「ミオがいた夏」は、初めて書いた作品です。プロットとかは特に作りません。書きながら考えます。たぶん、すごい集中して書いていると思います。30分くらいかなと思うと、2時間たっていたりとか。
――西村さんの担当になった編集者が、もう次の作品が届いたとびっくりしていました。
この文学賞に「ミオがいた夏」を送ったあと、新しい話を何本か書きました。はやみねかおる先生が大好きで、このあいだサイン会にも行きました。はやみね先生みたいな推理ものを書きたいです。
ジュニア審査員賞受賞者 佐藤香菜さん(16歳)
――佐藤さんは高校生ということで、普通の文学賞だと十分若いんですけど、ここではお姉さんですね。佐藤さんは青い鳥文庫読者なんですよね。
青い鳥文庫はずっと好きで読んでいます。家の本棚に150冊くらいはあると思います。初めて読んだ小説が、はやみねかおる先生の『亡霊(ゴースト)は夜歩く』です。小学3年生のときでした。
――佐藤さんは受賞直後のインタビューで「小学生のころから自分の作品を人に読んでもらうのが夢だった。」と言っていましたが、書くことが本当に好きなんですね。
小学6年生のときに、初めて自分で作品を書きました。学園ものだったんですが、完成させられませんでした。はじめて完成できたのは中学2年生のときで、そのときは恋愛ものを書きました。
昨年は、オリジナル作品を学園祭に出したんです。これも恋愛ものでした。
――恋愛ものですか! でも、今回の「僕らの七不思議」もすこしそんなトキメキがありますよね。心の動きがよく伝わってきました。
今回の賞は、募集を知ったのが期末テストの前。しかも締め切りはテストが終わった3日後! そこで、テスト期間中にストーリーを考え、テストが終わってから丸2日で一気に書きました。いまは高校3年生で受験を控えているので、いったんお休みして、春からまた書きます!
青い鳥文庫編集部賞受賞者 ユズハチさん(24歳)
――ユズハチさんはもともとはマンガ家志望だったとうかがいましたが……。
はい、絵を描くことが小さいころから大好きで、マンガも大好きだったのでマンガ家をめざしていました。担当さんもついていたのですが、ちょっと体調をくずしてマンガが描けないでいたところ、母に「小説なら書けるのでは?」とこの文学賞を教えられました。
――お母様に感謝ですね!
母もお話を書くことが好きで、童話作家になりたかったそうです。わたしが絵やお話が好きだったのも、母の影響です。「魔法の国のアズリ」はもともとマンガにしようと思って作っていた物語で、この文学賞のことを知って小説になおしました。書いた作業日数は5日間くらいです。小説を書いたのはこれが初めてなんです。
――初小説で受賞はおみごとです! 小説とマンガはやっぱりちがいますか?
文章はやっぱりむずかしいです。絵で描けばすむことを、文章でぜんぶひとつひとつ描いていかなければいけないので……。「アズリ」は、ジュニア審査員の男の子が強く推してくれたと聞いて、うれしかったです。これからもがんばって書いていきます。
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これで、青い鳥文庫創刊30周年記念の青い鳥文庫文学賞「おもしろい話が書きたい!」は終了となりました。4名の受賞者のみなさん、これからもぜひ「おもしろい話」をたくさん書いていってくださいね。ジュニア審査員のみなさんも、ご協力ありがとうございました!
そしてこの青い鳥文庫文学賞「おもしろい話が書きたい!」にご応募いただいたみなさま、ご参加本当にありがとうございました。今回は惜しくも選にもれた方も、今後ますます執筆にはげまれて、いつか実を結ばれることをお祈りしています。
今回ご参加いただいたすべてのみなさまに、心よりお礼申し上げます。
これからも「おもしろい話」をたくさんお届けしていきます!