
「青い鳥文庫』の読者のみなさま、こんにちは!
このほど、『ママの黄色い子象』を、青い鳥文庫の1冊に入れていただけることになりました。人気アイドルグループのバックコーラスに入れてもらえたように、ワクワクした気分です。
最初に出版された当時も、翌年には野間児童文芸賞をいただいたり、岩下志麻さんの主演でテレビドラマになったりと、とてもラッキーな本でした。
そう、じつは、この作品が初めて出版されたのは25年も前のことなのです。
みなさんのお父さんやお母さんが小学生のころだったのではないでしょうか。
ひさしぶりに読み返してみると、たしかに、時代は変ったなあと思える場面がしばしば出てきます。
今はたいがいの大人は携帯電話を持っていますし、フリーのライターをやっている母親がわざわざ出版社に原稿を届けなくても、瞬時にメールで送ることもできます。洋くんたちが夢中になって読んでいた漫画の本も、なつかしいタイトルばかり! というか、今なら、漫画ではなく、ゲームに夢中になっているかもしれませんね。物の値段も、当時とはずいぶん変わりました。
でも、そうした時代背景の変化は、一部をのぞいてほとんどそのままにしてあります。
なぜなら、時代は変わっても、登場人物たちの思いは変わらないからです。父親のいなくなった家庭で、ドジな失敗を重ねながらも明るく前向きに生きている母親や、そんな母親を横目で見ながら、泣いたり笑ったり悔しがったりする洋くんには、私自身、読み出したとたんに熱く共感することができましたから……。
しかし、最初の出版当時は、子どもの読者というよりもむしろ大人の読者、それも、この本の中の父親と同じ世代の中年男性から、「身につまされた。」とか「切ない……。」とかいう反響が返ってきたのには驚いたものです。
さあ、四半世紀をへて、すてきにかわいい挿絵がついてよみがえったこの本を、青い鳥文庫の読者たちはどんな風に受けとめてくれるでしょう。とっても楽しみです。
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