

「あらしのよるに」のTVアニメが放送中です。
2012年4月から、毎週水曜日の夕方5時30分〜に、テレビ東京系6局ネットで放送してるんです。
「えー、知らなかった! 見たい!」という方(ありがとうございます)、まだだいじょうぶです。
アニメは、1話ごとに完結したお話になっていますので、途中からでも楽しめますし、これまでに放送されたお話はインターネットで配信されているので、さかのぼって見ることもできます。
さて、3冊目となった絵本「あらしのよるにスペシャル」のほうも、1冊ごとに完結したお話が楽しめる、というコンセプトは、アニメと同じです。
今回の『ごちそうがいっぱい』は、アニメの第8話「かこまれたガブ」のもとになったお話でもあるんですよ。
そしてもちろん、絵本のほうでは、ガブとメイを20年近くも描きつづけている、あべ弘士さんの絵をたっぷり堪能してくださいね!

「あらしのよるに」の世界からうまれた絵本シリーズ、「あらしのよるにスペシャル」。オオカミのガブにつづいて、今後はヤギのメイの生い立ちが絵本になりました。ぜひ、2冊並べて眺めてみてください。ガブとメイの幼い姿が、愛らしいですよ〜。
『ひとりぼっちのガブ』は涙を誘う物語でしたが、『メイはなんにもこわくない』は、オオカミに狙われても平然としている、ちょっと「天然キャラ」のメイが楽しい絵本です。(こんな子ヤギなら、大きくなってオオカミと仲良しになるのも納得です。)
絵はおなじみのあべ弘士さん。メイのノーテンキな雰囲気と、メイを狙うオオカミのスリリングな場面のみごとな対比も、ぜひ味わってほしいです!
1994年から始まったロングセラーシリーズ「あらしのよるに」が、めでたくシリーズ累計300万部を突破しました!
これを記念して、また、「もっと読みたい!」という読者の声に背中を押されて、絵本「あらしのよるにスペシャル」を刊行します。
これまで「あらしのよるに」は、「その次はどうなる?」と、「未来」に向かって物語が続いてきましたが、『ひとりぼっちのガブ』は、オオカミのガブの生い立ち、つまり「過去」の物語です。
もちろん、独立した絵本としても楽しめるし、本編とあわせて読むと、より深く味わうことができます。そう、こういう子どものオオカミだから、ガブは将来、ヤギと仲良くなるのです……。

「あらしのよるに」の世界へのお使い
第1巻しか書く予定のなかった“あらしのよるに”が、なぜ全7巻になってしまったか。
それは、読者からの「もっと続きが読みたい」コールからでした。
その度にボクは“あらしのよるに”の世界に行って取材し、文にまとめて伝えてきました。まるで読者と“あらしのよるに”の世界を行ったり来たりするお使いのようです。
そしてやっと終わってホッとしていたら、また呼ばれてしまったのです。
「子どもの頃のガブを知りたい」と。
この世界はなかなか奥が深いようです。

「あらしのよるに」シリーズをずっと描いてきたけど、今回は自分にとって 「新しい試み」という感じがして、楽しかったなあ。
まず、初めて「子どものオオカミ」を描いた。かわいいだけのキャラクターにはしたくなかったから、ちゃんと仔オオカミの体型に忠実に、描いてみたつもり。
それから、横長の絵本というのも、「あらしのよるに」では初めて。横長だと、画面が大きいから、絵をしっかり見てもらえるよね。
画法としては、今回はペンを使って、線を細かく描いた。オオカミの毛並みとかね。実は、ペン画は、新しい試みというわけじゃなくて、ぼくが1981年に『旭山動物園日誌』でデビューしたころのタッチなんだ。そのあたりも、じっくり味わってもらえたらうれしいね。(談)