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数多くのメディアに紹介され、注目を浴びてきた新思想誌「RATIO」、いよいよ04号が刊行されます。いずれも、スリリングで、読みごたえのある論考ばかりです。ぜひご覧ください!
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現代に生きる人間のもっとも根源的な問いに、思想はどのように答えることができるのか。今回も、真正面から挑みます。
巻頭を飾るのは、『未完のレーニン』(講談社選書メチエ)で論壇の話題をさらった注目の若手研究者による最新論考。アメリカとイラク戦争はもちろんのこと、日本の政治の現状をみても、「民主主義」とは何なのか、本当に有効なのかという問いを、われわれは突きつけられていると言わざるをえません。この問いにもっとも根源的にかかわった思想家の一人、カール・シュミットを参照しつつ、鮮やかな展開をみせる力作です。
ひとつめの特集は「日本論」。一本目は、竹内好、丸山眞男という、今ふたたび注目を浴びるふたりの思想家に焦点を当てつつ「近代」を再考する小林敏明氏の意欲作です。本郷和人氏、新田一郎氏ら5人の研究者による長篇討論では、「中世」から、日本社会と歴史の問題を照射。従来にない中世像を提示し、歴史学の可能性を証明します。
続いては「憲法」特集。憲法といえば第9条、というステレオタイプでは、もはや、実りある議論は望めないでしょう。そもそも「憲法」とは何なのか、「改正」とは、どのような行為なのか、政治と憲法はどうかかわるのか、内閣と議会の関係は? 明治憲法と民主主義の関係は? 「憲法という問題系」の広がりを示し、考え直す大特集です。
好評をいただいた連載「イタリア現代思想への招待」は、現代思想をリードするイタリアの美学を検証。また、第3特集では、形而上学の最前線で展開される思考を紹介。
いずれも現代思想に新たな地平を切りひらくラインアップ。思想の面白さを、ぜひ体感してください。(編集長・上田哲之)
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[巻頭論考]白井聡 民主主義は不可能か?—シュミット、フロイト、ラディカル・デモクラシ—
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小林敏明 「近代の超克」とは何か—竹内好と丸山眞男の場合
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[長編徹底討論]本郷和人+新田一郎+本郷恵子+東島誠+榎本渉 「日本の中世」像を更新する
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大屋雄裕 憲法とは政治を忘れるためのルールである—理念から決め方の論理へ
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宍戸常寿 「憲法改正」とはどういうことか
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瀧井一博 伊藤博文の憲法行脚—立憲政治とは何か
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奈良岡聰智 戦前にデモクラシーは存在したのか—明治憲法下の「憲政」
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岡田温司 アイステーシスの潜勢力
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マリオ・ペルニオーラ[鯖江秀樹訳] 芸術と残余
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ジャンニ・カルキア[長友文史訳] 芸術の哲学/哲学の芸術
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柏端達也 「われわれ」の行為とは何か—共同性の形而上学
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加地大介 現代的カテゴリー論の諸相
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伊勢田哲治vs.戸田山和久 実在論論争—[4]反実在論の「線引き」は擁護できるか
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日本を含めた世界は、今まさに、これまで経験したことのない新しいステージに立たされています。それをもっとも端的に象徴するのは、9.11後の国際社会の現実でしょう。現代は、あらゆる理論、思想、政策が無効になり、誰もが新たな解答を見出せないまま、途方に暮れているように見えます。
人類はこれまでこのような事態を、さまざまな思想を提出しあうことによって、解決してきました。それが人類の歴史でもあります。今、出口なしの状態にあるということは、逆に言えば、これから、新たな思想の時代が到来する、という前ぶれに他なりません。
RATIOは、そのような新しい思想の可能性を探り、吟味し、検証するために生まれました。
今、来たるべき思想の時代を予見するかのように、日本にも世界にも、新しい思想の萌芽が見られます。若い言論が生まれつつあります。そのような、可能性に満ちた論考が自在に参集する場として、この雑誌が枢要な役割を演じられることを念じつつ、02号、03号と続けていきたいと考えております。
ぜひ一度、のぞいてみてください。どれでもいいから、読んでみてください。どれも意外に読みやすく、しかも深いことがおわかりいただけるはずです。
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