

昨秋全四巻が完結した浅田次郎さんの『中原の虹』は「小説現代」で三年半にわたって連載された作品です。初めて中国取材にご一緒したのはこの連載開始直前。浅田さんと一緒に紫禁城を歩くと、膨大な史料を読み込んで『蒼穹の昴』を書き上げた浅田さんだけあって、ガイドも知らない紫禁城のエピソードを多々、披露してくださいました。これがあまりにも面白く、その後この解説を目玉とした読者ツアーまで開催したほどです。
本書の企画はこのツアーに参加できなかった方にもぜひこの面白さを味わっていただきたいとの思いから始まりました。この本を手に実際に中国を訪れたり、写真や地図で作品の世界を堪能していただけたら幸いです。
(文芸図書第二出版部・H)