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マインドマップ的読書感想文

この本の発売前にプルーフ(試作本)を読み、早くから高い評価をしてくださったのが、人気書評ブログ「マインドマップ的読書感想文」を運営するsmoothさんです。
smoothさんは、「子どもの育て方」という本書の大きなテーマの一つを取り上げながら、ご自身の体験も交えつつ、非常にユニークで深い書評をブログに載せていただきました。

ここでは、5月13日の発売直後に掲載された文章から一部を転載いたします。

青字=「天才!」より抜粋太字=smoothさんのブログより抜粋

(以下:転載)

■裕福な家庭と貧しい家庭の差

◆社会学者のアネット・ラローが、小学3年生の子どもについて行った実地調査によると、各家庭における親業の"哲学"はたった2種類しかなく、「裕福な家庭」と「貧しい家

庭」によって、ほぼ完璧に分かれていたそう。

まずは裕福な家庭から。

裕福な家庭の親は、子どもの自由時間に深く関与し、さまざまな活動でわが子を送り迎えし、子どもに教師や監督やチームメイトについて頻繁に質問する。ラローが調査したある裕福な家庭の子どもは、バスケットボールチーム、ふたつのサッカーチーム、スイミングチーム、夏期のバスケットボールチームに参加していた上に、オーケストラでも活動し、ピアノのレッスンまで受けていた。

一方、貧しい家庭はこうです。

そのような忙しいスケジュールは、貧しい家庭の子どもの生活にはまずまったく見られなかった。彼らにとって遊びとは、週二度のサッカーの練習ではない。兄弟や近所の子どもたちと行うサッカー遊びである。貧しい家庭の親はわが子の行動を、大人の世界とは関係のない、たいして重要なものではないと考えていた。ある労働者階級の少女のケイティ・ブリンドルは、放課後聖歌隊で歌っているが、自分で入会を登録し、練習場所までひとりで歩いて通っている。

◆この部分を読んだとき、当然私も、我が家の状況を考えました。

保育園に通うムスメは、週に1度の音楽教室と公文式、それにお料理教室に通っています。

ただ、家で行うべき音楽教室のオルガンの宿題は、ムスコがオルガンに触りたがるので、ヨメ一人のときだと面倒見切れません。

・・・私が「ニセ残業(ブログ書き)」をせずにまっすぐ家に帰っていれば、ムスメも私と一緒に毎日練習できるのですが・・・。

(´・ω・`)ショボーン

◆上記の少女ケイティ・ブリンドルに関して、ラローはこう語っています。

中産階級の母親には当たり前のことでも、ミセス・ブリンドルが怠っているのは、娘が歌に示す興味を"ひとつの合図"と受け取り、その興味をきちんとした才能に育てる手立てを探そうとしないことだ。同様に、娘がドラマに示す興味についても話し合わず、才能を育てる金銭的な余裕がなくて残念だとも伝えない。むしろ、ケイティの能力と興味を娘の特徴、すなわち歌や演技はケイティを"ケイティ"たらしめているものだと決め込んでいる。娘のお芝居を"可愛い"と思い、ケイティが"注目を集める"ための手段だと考える。

ウチもおそらくコレに近いと思います(反省)。

ムスメは3月の終わりの生まれで、保育園のクラスでも一番味みそっかすだったのに、2歳の時の保育園の運動会では唯一まともにお遊戯が踊れていました(ちょっと親バカ)。

このときは、「ダンスとかやらせてあげたいね」と夫婦で言っていたものの、その後積極的にクラスを探すことも無く、そのまま現在に至っているという・・・。

スマヌ、ムスメよ!

◆本書ではこのケイティとは逆の例として、「英才児向けコースの資格を惜しくも逃した子どもの母親が、学校にかけあって娘をそのコースに入れさせた例」や、医師にたいしても物怖じせず発言できるよう、母親とリハーサル(?)をする少年、アレックスが登場します。

その場を支配する特殊な能力が、どこから生まれるかを理解することは大切だ。これは遺伝ではない。アレックスは、権威ある相手とやりとりする技術を両親や祖父母から受け継いだのではない。瞳の色を受け継いだのとはわけが違う。人種によるものでもない。黒人か白人かに特有の習慣でもない。実のところ、アレックスは黒人であり、ケイティは白人だ。
それは文化的な優位点だ。アレックスがそのような技術を持つのは、短い人生の間に、アレックスの両親が、高い教育を受けた家庭でのやり方で労を惜しまず教えてきたからだ。

これを本書では「権利意識」と呼んでおり、このアレックスが教わった権利意識こそが、「現代社会で成功するためには好都合な態度」なのだそう。

私も二人の子を持つ親として、労を惜しまず教える必要があったのだと、今さらながらに反省した次第・・・。
(転載終わり)

 

他の読者の皆様のブログなどを拝見していると、
「この本を読みながら、自分の子どもの育て方について真剣に考えずにはいられなかった」
 そんな感想を持ってくださる方々が非常に多いのに気づきます。

「子どものために、親ができること」とは何か?
それは決して、偏狭な意味での「教育熱心」などとは違う次元の話です。
私(担当編集者)には子どもがいませんが、子どもができたらぜひそのあたりのことをもう一回考えてみたいと思っています。

それにしても! この本に限らず、smoothさんの書評は、どれを読んでも視点が面白く、文章の勉強になります(私、本職なんですが・・・・・・)。
「マインドマップ的読書感想文」が、読書家の間で大人気のブログというのも納得なのでありました。