桜庭一樹です。こんにちは!
今年の5月から約3ヵ月間、新宿二丁目の、密造酒を作る穴倉みたいな部屋にこもって、この小説を書いていました。するとなぜだか、妖怪であったかのようにものすごい勢いで髪が伸び、書き終わって「できたー!」と顔を上げたら、「……あれっ?」ロングヘアになっていました。各社の担当さんたちも「頭、どうしちゃったんですか!」とビックリしていました。ショートヘアだったのに!
(その後、怖くなってちょっと切りました……)
髪が伸びる前、2008年2月、直木賞授賞式後の二次会での桜庭さん。

そんなこんなで(?)完成した最新長編『ファミリーポートレイト』は、読めば「確かに作者の髪も妖怪のように伸びただろうなぁ……!」と納得していただける、“狂気と書いて愛”が疾走する暗黒の家族小説です。『赤朽葉家の伝説』『私の男』に繋がる物語として、また新たな代表作として読んでいただければうれしいです。
桜庭一樹
『ファミリーポートレイト』脱稿後、2008年10月の桜庭さん。