江戸の匂いも残る日本橋の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。 「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。 着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。
『新参者』 著者:東野圭吾 定価:1,680円(税込)
この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。まるでドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。最後のドミノを倒したときの達成感は、作家として初めて味わうものだった。
著者とともに人形町を歩いた。何度も歩き、何度も驚いた。この町は、いくつもの奇跡を見せてくれた。著者は、小説で奇跡を見せてくれた。本作を読者に届ける、編集者としてこれに優る喜びはない。
1958年大阪府生まれ。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞。 1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。『宿命』『白夜行』『どちらかが彼女を殺した』『殺人の門』『手紙』『黒笑小説』『さまよう刃』など多数の著書があるベストセラー作家。日本のミステリーの第一人者であるとともに、ミステリーの枠にくくることのできない幅広い著作を発表しつづけている。
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