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(ほろほろ鳥)1月の編集後記

年末年始にスマートフォンを買った方、たくさんいらっしゃったようですね。いよいよ本格的に電子書籍が普及するようになるのかな、なんて思います。そんな新しい時代の変化をひたひたと感じながら、紙の絵本って、読み聞かせってどうなっていくんだろうと思います。絵本は、一人で読むふつうの本とちがって、ひとつの本をはさんで親と子、大人と子どもの間をつなぐもの。その場や時間を共有するところが、たいせつだと思うのです。そんな思いをこめ、この2月23日に「よみきかせ日本昔話」というシリーズをスタートさせます(もちろん、紙の本!)。読んで楽しい、聞いておもしろいことにこだわりました。どんな時代がくるかなんて、わかるはずもないのですが、絵本は大人と子どもの「絆(きずな)」としてあるんだ、という思いを込めて刊行します。ぜひご期待ください!(ほろほろ鳥)

 
次回は2012年2月25日更新予定です。
 
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第32回講談社絵本新人賞受賞作『ぼくと おおはしくん』刊行記念 デビュー日記連載中!

イラスト/高島尚子

もったいないばあさんの部屋  100万回生きたねこの部屋
にじいろのさかな部屋 あらしのよるにの部屋
どこ?部屋
100万回生きたねこの部屋

『100万回生きたねこ』の作者・佐野洋子さんは、
2010年11月5日、72歳で亡くなりました。『100万回生きたねこ』をはじめ、
世代をこえて愛される数々の名作を、私たちにのこしてくださいました。
ご冥福を心よりお祈り申しあげます。
100万回生きた猫
★2010年11月に亡くなられた佐野洋子さんの事務所「オフィス・ジロチョー」から、一周忌にちなんだ企画のお知らせです。
古くなった『100万回生きたねこ』の絵本をお譲り下さい。
落書きがしてあったり、破れていても構いません。
みなさまの思い出の詰まった“とらねこ”をエピソードとともに一同に集めたいと思います。
集めた絵本は、今後、展覧会などで使用させて頂く可能性がありますので、
その旨ご了承下さい。
改めてご案内をお送り致します。
フォームをプリントアウトして頂き、必要事項をご記入の上、絵本と一緒に展覧会会場へお持ち下さい。特製カードを差し上げます。
フォーム


『100万回生きたねこ』 講談社の創作絵本
『100万回生きたねこ』
◆佐野洋子/作・絵
◆定価1,470円(税込)
◆対象年齢:幼児〜一般
ロングセラー/「いのち」について考える/贈り物にぴったり/大人も楽しめる絵本/ねこの絵本
この本のレビューを読む
180万部突破! 幾百万の魂をゆさぶり続ける大ロングセラー絵本
100万回死んで、100万回生まれ変わったとらねこ。自分しか愛せなかった彼が、初めて他者を愛したとき……。この世に生まれた意味を問いかける絵本。

●プロフィール
佐野洋子(さの ようこ)
北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1967年から1968年にかけて、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な作品に『だってだってのおばあさん』(フレーベル館)、『わたしのぼうし』(ポプラ社)、『100万回生きたねこ』『おじさんのかさ』(講談社)などの絵本や、『神も仏もありませぬ』(筑摩書房)、『覚えていない』(マガジンハウス)、『シズコさん』(新潮社)などのエッセー集がある。『おじさんのかさ』でサンケイ児童出版文化賞推薦を、『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月逝去。




『100万回生きたねこ』のあゆみ
1977年 初版5000部で刊行。
1980年代
半ば頃より
大人が自分のために、あるいは贈りものとして絵本を選ぶ、ということが一般的になる中で、大人の読者を増やし、「バレンタインデーの贈りもの」、「心に残る1冊」などのテーマのランキングに登場。結婚式の引き出物としても使われるようになる。
1996年 『DORA〜100万回生きたねこ』のタイトルで、ミュージカル化 (出演/沢田研二、山瀬まみ他)。
2000年 TBSドラマ「恋の神様」に登場。
この頃から新聞、テレビ、ラジオ等、さまざまな媒体で取り上げられるようになる。公共施設や教育現場での朗読、演劇などにも、さかんに活用されるようになる。
この年12月に100万部を突破
2004年 神奈川県茅ヶ崎市立浜之郷小学校で、がんを宣告された校長先生・大瀬敏昭さんが「命の授業」で、教材に取り上げたことが話題となり、「生と死」を扱った絵本として、認識、注目されるようになる。
現在までに 180万部を突破し、子どもから大人まで、あらゆる世代にさまざまに読まれ、愛され続けている。
私の『100万回生きたねこ』
佐野洋子さん、お別れの会が催されました
去る12月9日、丸の内東京會舘で、佐野洋子さんのお別れの会が催されました。佐野さん親交のあった方々が集まり、故人を偲びました。会場の祭壇には、遺影とともに、絵の具や筆、携帯電話など、佐野さんが生前愛用していた品々が置かれ、広い祭壇を埋め尽くすように、これまでの著作の数々も飾られました。また、会場横には、佐野さんが好きだった、たばこを供えてもらう「献たばこ台」が設けられ、会の参加者のほか、一般記帳に訪れた多くのファンも献たばこに参加しました。


私の『100万回生きたねこ』
2007年、刊行30周年を記念し、各界のみなさまからいただいたメッセージをご紹介します。(順不同)

藤井フミヤ(歌手・アーティスト)
じつは私たちもこのねこのように、何かがわかるまで
100万回生まれ変わってゆくのかもしれない。



柳田邦男(作家)
この絵本は、一頁ごとに言葉と絵をじっくりと味わい、瞑目してその頁のエピソードに自分の人生を重ね合わせる読み方をするとよい。そのうちに、《ああ、自分にもこんな傲慢さがあったなあ》と思いがめぐり、いつしか生きるうえで本当に大事なものは何かを考えるようになるだろう。そして、愛すればこその悲しみや「生と死」の本質を理解できるようになった自分に気づくだろう。これはまさに色即是空、般若心経の世界を描いた絵本なのだ。



西原理恵子(漫画家)
しあわせに 死ねたなら
そんな いいことは ない。



小島奈津子(キャスター)
一歳の娘と読みました。
娘は100万回泣いたねこの絵を見て、「えーん、えーん」と泣く真似をしました。
彼女が大人になって、これを読んだら、100万回目にやっと自分らしい生き方を見つけ、
初めて泣いたねこの涙をどうとらえるのでしょう。
時を経て、何度も読み直したい絵本です



黒田知永子(モデル)
なんでとらねこは100万回も死ぬの?
なんで生まれ変わるの?
素敵な絵と、どんどんふくらむ“不思議”を子供と共に楽しめます。
何回も生まれ変わって、やっととらねこは自分より大切な、
自分をとても幸せにしてくれる“愛”を知り、
そしてもう生まれ変わるのをやめます……。
こうやって何回も生まれ変わって私たちも本当に大切なものを探すことができたら!?
ちょっと欲張りかな?
今はもう大きくなった娘の、この本を読み聞かせていた頃の可愛らしさを思い出し、
懐かしさと共に久しぶりに不思議な世界を楽しみました。



吉田照美(フリーアナウンサー)
「恐ろしいほどの喪失感」
『100万回生きたねこ』を読んだのはもう二十数年前のことだ。
その頃はやたらと日本や世界の絵本を手当たり次第に読んでいた頃で、素敵な作品にもかなりの数出会うことができた。
ところが、『100万回生きたねこ』は素敵どころではなかった。
とんでもないほど、グサッと刺さってくる作品だった。難しい話でもなんでもない。
人生に大切なものがどんなものであるのかを教えてもらった。
こんな絵本があることが驚きだった。

そういえばその時より十年位前だ。
僕が社会人になりたての頃、似たようなことがあった。
全く期待もせず油断して、あの名作と言われているフェリーニ監督の『道』 という作品を見終わったときに似ている。

人間、毎日何気なく普通に暮らしているうちに、生きることへの感謝の気持ちが薄れていく。
在るのが当たり前になっているものが無くなった時の喪失感。
『100万回生きたねこ』は、僕の背筋を今でも伸ばしてくれる。



青柳祐美子さん(脚本家)
ねこは9つの命をもっていると言われていますが、この本の主人公のとらねこは、なんと100万回もの命を持っていました。そして、それをとても自慢していました。でも、幸せそうではありません。王様のねこだった時も、船乗りのねこだった時も、サーカスのねこだった時でさえも。
私がこの本に出会ったのはずいぶん大人になってからでした。そして、子供の時に読んでいたらよかったなと、どんなに後悔したことか。100万回の人生とまではいきませんが、かなり多くの時間、遠回りしていたからです。他の人から見て、どんなに恵まれた環境に生まれていても、素敵な経験をしていたとしても、なんだかピンとこない時ってあるでしょう? それは、幸せとは、本当はもっと別のなにかかもしれないというサインなのです。
毎年、自分のお誕生日に、この白いねこは、自分にとってなにかを考えてみるのもいいかもしれません。私は、去年の自分のお誕生日に、「やっぱり人を思う気持ちほど、満足感に満たされることはないのだな」と、思いながら読み返しました。この本には大切なことがたくさん詰まっています。そして、大人になっていくたびに、それがなにか分かっていくでしょうし、きっと形を変えていくでしょう。
みんなも、自分よりも大事にできるなにかを探す地図として、この本をいつもそばにおいてみてください。(読売新聞2005年1月17日 夕刊より)



金原瑞人さん(翻訳家)
この絵本を最初読んだとき(もう大人になってから)、すげえなと思った。こんなふうに、ばすばす書いた文章を、ごろんと読者の前に転がして、この絵だもん。たぶん、テーマなんかないし、メッセージなんてものもないんだと思う。それなのに、いつ読んでも、ぐぃっと食いこんでくる。絶対にやさしくなんかない。だから、「ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。」という最後の一文を読んでも、泣かない。というか、泣けない。つきささった爪が痛くて。まったく、この絵本は、たちの悪い野良猫みたいに凶暴なのだ。



MAYA MAXXさん(イラストレーター)
『100万回生きたねこ』
私がこの本に出会ったのは大人になってからでした。それもそうですよね、1977年初版ということは私は16歳ですから。20歳頃に初めて読んだ時も、それから後に何度もふと読んだ時も、今読んでも、最後のページをめくった時に立ち起こる気持ちは全然変わりません。なんだかじっとしていられなくてこの場から全力で走り出したくなるような、全力で泣きたくなるような、全力で喜びたくなるような気持ちの渦が立ち起こります。
たくさんのものや自信を持っているねこが、何も持っていなくても世界に満足してすっくりといる白いねこに出会って「ねこは、白いねことたくさんの子ねこを、じぶんよりもすきなくらいでした。」と思うところが私は大好きです。こんなにさりげなく「愛」というものを、愛がなければこの世を生きるということに意味はないということを表現できるなんてすごいなあと感動します。
私が絵本を描くようになって、ずっと心の中で目標にしているのはこの『100万回生きたねこ』です。いつかこんな風に「愛」とか「生きる」とか「世界」とかについて語った絵本を描きたいといつも願っています。でも難しいです。進めば進むほどその難しさが分かってきて、ヘナヘナしてしまいます。
それにしてもいつも思うのは、私がこの本をこどもの頃よんでいたらどう思ったのでしょう。それをこどもの頃読んだ人たちに聞いてみたいなって思ったりします。
「こどもの本」(日本児童図書出版協会)2005年6月号より
私の『100万回生きたねこ』



『佐野洋子対談集 人生のきほん』
◆著者/佐野洋子、西原理恵子、リリー・フランキー
◆定価1,470円(税込)
一般向き/人生についてゆっくり考えたいときに
内容紹介
佐野洋子V.S.サイバラ。 一見異色の組み合わせですが、世代は違えど怒涛の人生を歩んできたふたりです。お互い著作物を通して関心を抱きつつ、初対面で突入した対談は、「生きる」ということの意味を、ここまで語るか! というほどの濃厚なトークに。
いっぽうリリー・フランキーさんとは、ともに母を送った“子”としての、整理された気持ちが静かに語られています。 どちらにも共通するのは、肉親の死、出会いと別れ、仕事でのたたかい...。涙と爆笑なしでは読むことができない、老若男女必読の1冊です。

担当者のうちあけ話
2007年、絵本『100万回生きたねこ』刊行30周年として企画した、佐野洋子&西原理恵子の対談を軸に、2009年のリリー・フランキーとの対談を加えて1冊の本にまとめました。未発表の原稿です。奇しくも追悼の刊行となってしまいました。
ページをめくると、佐野さんが亡くなった今、その一言一言が、音声となって、いきいきと蘇ってきます。西原さんと、リリーさんは、イラストでこの本をまとめてくださったともいえます。巻末のリリーさんの原稿が、佐野さんのこの世での不在を伝えていますが、力のある言葉の数々は、いつまでも読む人の心にとどまることと思います。(チ)
講談社の創作絵本
『おじさんのかさ』
佐野洋子/作・絵
定価1,470円(税込)
講談社の創作絵本
『大型絵本 おじさんのかさ』
佐野洋子/作・絵
定価10,080円(税込)
講談社の創作絵本
『空とぶライオン』
佐野洋子/作・絵
定価1,470円(税込)
講談社の創作絵本
『新装版 わたし クリスマスツリー』
佐野洋子/作・絵
定価1,680円(税込)
講談社の創作絵本
『おぼえていろよ おおきな木』
佐野洋子/作・絵
定価1,050円(税込)
講談社の創作絵本
『おれは ねこだぜ』
佐野洋子/作・絵
定価1,050円(税込)
最新刊!
講談社の創作絵本
『ふつうのくま』
佐野洋子/作・絵
定価1,050円(税込)
講談社の創作絵本
『おばけサーカス』
佐野洋子/作・絵
定価1,575円(税込)
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