前著『ビッグクラブ』で描いた2002-2006年シーズン以後のこの2年間に、浦和レッズはそのサッカースタイルを喪失していった。そして2009年に就任したフォルカー・フィンケ監督はシーズン開幕以降いままでのレッズとは違うサッカーを見せ、「若手育成」「スタイルの変換」などを行ってきた。しかしこのシーズン、浦和は2年連続の無冠に終わった――。
特定個人の能力に頼るサッカーで一度は栄光をつかんだ浦和。しかしその栄華は長くは続かずに瓦解した。そして「システム変換」「選手育成」を掲げるフィンケ監督のもと、コンビネーションサッカーに取り組みはじめた。無冠に終わったそのサッカーは進化しているのか? 再生なるのか? 今後のレッズのサッカー=新しいレッズスタイルはどこに向かうのか? どこに向かうべきなのか? 浦和レッズを見続ける著者が、09年の戦術や選手個々人の状況を読み解きながら、生まれ変わる「レッズスタイル」を考察する。
■『浦和再生 レッズスタイルの行方』の内容
第1章 哲学 フィンケの志向とレッズの希望/フィンケを落胆させた体力測定/新スタイルへ適応する者、苦しむ者/新スタイルの象徴―原口元気と山田直輝
第2章 戦術① Jリーグ第1節・鹿島アントラーズ戦論評―新スタイルの船出/SB論―平川忠亮の場合/ツヴァイ・カンプの概念/SB論―三都主アレサンドロの場合/SB論―リーターと新戦力サヌに見るフィンケの理想/ポジションチェンジ論―"スイッチ"となる山田直輝
第3章 戦術② 守備組織を考える―原口元気の場合/守備組織を考える―ロブソン・ポンテの場合/FWの責務―エジミウソンの場合/FWの責務―高原直泰の場合/セントラルMFの役割―鈴木啓太の場合/セントラルMFの役割―阿部勇樹の場合
第4章 瓦解 瓦解の予兆とカウンター対策/「CB山田暢久」の効用/避けられなかった内部崩壊/ポリバレントとは―細貝萌の場合/ポリバレントとは―堀之内聖の場合/止まらない下降線
第5章 連敗 悪夢の8連敗。その理由/苦悩―坪井慶介/守護神―都築龍太→山岸範宏へのチェンジ/試行錯誤―チーム戦術の改善/川崎戦で見せた戦術リニューアル/さらなる成長の時―田中達也
第6章 転換 「ポジションサッカー」の概念/天皇杯敗戦余波―梅崎司の落胆/覚醒間近―高橋峻希、西澤代志也、エスクデロ・セルヒオ/最重要選手・田中マルクス闘莉王
第7章 提言 「レッズスタイル」とは何か/スター選手が見せる「ワールドスタンダード」/フィンケが採った手法―スーパーポゼッションの意図/2010以降、浦和が進むべき道
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<書籍概要>
■書名:浦和再生 レッズスタイルの行方
■著者:島崎英純
■発行日:2010年3月29日
■版型・ページ数:四六判・240ページ
■定価:1400円(税別)
■ISBN:978-4-06-215806-0
■発行元:株式会社 講談社
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