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Vol,17 『Amore Pace』を支える3人のクリエイター(23 Jan, 2004)

Amore Pace
完全限定の中田英寿写真集『Amore Pace』の表紙を飾っているカット
 昨年末に発売された中田英寿写真集『Amore Pace』。ご覧になっていただけましたか? イタリア語で“愛と平和”という意味のタイトルが付けられたこの写真集を支える3人のクリエイターたちを今はご紹介したいと思います。

 まず、総ページ数522にも及ぶたくさんの写真を撮影したのが、5年前に出版された前作に引き続き、ヒデの友人でもあるフォトグラファーの宮本敬文さん。親友だからこそ引き出せる、ナチュラルな表情や生き生きとした笑顔であふれています。
 この作品は、ヒデが21歳でイタリアに渡ってからの5年間に撮影されたもので、シーズンオフやプライベート時のショットが満載です。彼らが訪れた世界中の11都市(ハバナ、マイアミ、サンクト・ペテルブルグ、マサイマラ、モスクワ、ドバイ、ブカレスト、ミンスク、ロサンジェルス、タリン、ニューヨーク)での出来事を11章にわけ、“写真で見る世界旅行記”といった雰囲気に仕上がっています。敬文さん曰く、「手にした人がずっと大切にしたくなるような、宝物のような作品にしたかった」と語る通り、写真1枚1枚に作者の深い愛情と優しさが込められています。

Amore Pace
『Amore Pace』には、ヒデの“全て”が詰まっている。この写真はFBN2003冬号の表紙でもある
 そして、美しい装丁や章扉のデザインなどを手がけたのは、アートディレクターの野田凪さん。ラフォーレ原宿の広告や、元JUDY AND MARYのYUKIさんのプロモーションビデオを手がけるなど多方面で活躍中の方で、女性ならではの感性でオリジナリティあふれる作品を数多く発信し続けているクリエイターさんです。美しい装丁と書きましたが、白いケースからこの写真集を取り出した瞬間、まず最初に目に飛び込んでくるのが表紙の“ビーズ印刷”です。白い布調の生地に、ドバイの砂漠で微笑むヒデの写真が無数のビーズで表現されています。この素敵なアイデアの発案者が野田さんなのです。とても美しい仕上がりですので、購入した方はじっくりとご覧ください。ビーズ印刷を専門に行っている職人さんに聞いた話ですが、Tシャツにビーズ印刷を使用することはよくあるそうですが、本で使用するのはこれが初めてじゃないか……とおっしゃっていました。(もしかしたら世界初かも!?)


Amore Pace
クリスマスのモスクワ。世界中を旅しながら5年もの歳月をかけて撮影した
 そして忘れてはいけないのが、中田英寿本人です。単なる被写体としてだけでなく、スタイリストの役目や写真の選択など、今の写真集作りの隅々まで彼のセンスが行き届いています。また、パルマ時代の元チームメイト、アドリアン・ムトゥ(今はチェルシーで大活躍ですね!)との仲良し2ショットや、かねてから親交のある作家・村上龍さんと一緒にビーチで撮った一枚など、たくさんの仲間たちもゲスト出演しています。ページをめくるたびに、思わず笑みがこぼれてしまうようなショットもたくさんあります。

 巻末には、ヒデ直筆の“Amore Pace”のメッセージが描かれています。この言葉こそが、彼が写真を通して言いたかったことであり、ファンのみなさんに伝えたかったメッセージなのかもしれませんね。

P.S. この写真集は1万部の生産限定品(手書きのシリアルナンバー付きです!)のため、定数に到達次Vol,、品切れとなってしまいます。このホームページからも予約できますので、お早めにお買い求めください。

(2004年1月22日 水越)
文=水越真弓
写真=宮本敬文

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