title_ura.jpg(19672 byte)
Vol,22 女子五輪予選、間もなく開始(5 Apr, 2004)

 最近、なぜ「フットボール・ニッポン」はレイソルびいきなのかと言われます。答えは、イヤーブックを作成したからではなく、将来性がある(はずの)若手が多いため、見ていて面白いからです。例えばJリーグ開幕戦、谷澤のセンタリングと玉田のボレーは、ジーコ・ジャパンではまず見られないスペクタクルでした。

川上直子
「攻撃に絡むプレーを見てほしい」と話す右サイドバックの川上直子。豊富な運動量で攻撃参加
 ところで、あまり知られていないかもしれませんが4月18日からは五輪女子サッカーのアジア地区予選が始まります。女子は男子と違って、年齢制限はありません。つまり、五輪代表=フル代表なわけです。
 五輪女子で予選があるのは今が初めてです。個人的に注目しているのは、昨年のアジア女子選手権優勝国の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)。順当にいけば日本とは準決勝で対戦します。アテネ五輪のアジア枠は2。つまり、日本は、この試合に勝たねばならないわけです。
 日本の女子サッカーは、昨年のワールドカップでグリープリーグ敗退に終わりましたが、テクニック、戦術という点では優勝したドイツにも負けていません。とくに、左サイドアタッカーの山本絵美と、右DF(あるいはMF)の川上は、かなり魅せてくれます。
 一般的に女子サッカーは、体力的な問題からか、男子よりもはるかに中盤のプレスが緩いため、パスワークが楽しめます。なんとなく'70年代の男子サッカーを見ているようです。一概に比較はできませんが、パスがらないで停滞しまくりのジーコ・ジャパンよりも楽しいと、僕は思います。
 せっかくの機会ですから、ぜひ、皆さんも楽しんでください。

山本絵美
左サイドから攻撃に参加する山本絵美。「世界と戦うチャンス」と五輪出場に意欲を燃やす
PS ジーコ・ジャパンがシンガポールに辛勝しました。情けないです。で、オマーン戦に続いて同じ疑問。疲れているのか、不調なのかわかりませんが、動きの悪い欧州組になぜ固執するのでしょうか? また、シンガポールDFに苦戦しているようでは、欧州のトップクラブで活躍できないのは当然かもしれません。

PS2 あまりに日本代表がダメなので、今のうちにアウェーのオマーン戦に向けて“マスカット(オマーンの首都)のホテルを予約しようか”と思うしだいです。もちろん、1次予選敗退なんてことにならないことを祈ってますが……。

PS3 ずっと前から思っているのですが、日本で最もセンターバックにふさわしい選手は中田ヒデではないでしょうか? アジア史上最高のリベロになれるでしょう。もちろん、アテネ五輪にオーバーエージを使うのであれば、まずはCB=中田がベストの選択だと思います。もっとも、実現性はほぼ“ない”ということはわかってますが……。例えばFCバルセロナのコクー(オランダ代表)は、フランスワールドカップでFWでしたが、今は守備的MFでプレーすることが多く、CBを務めることもあります。頭がよく、巧い選手はどこでもできるという世界的な見本です。言い方をかえると、若いうちに「自分のポジションは×××」なんて言う選手は?????です。

(2004年4月1日)
文=木次成夫

講談社のプライバシーポリシー
本サイトに掲載の文章、画像、写真などを無断で複製、流用することは法律上禁じられています。すべての著作権は株式会社講談社に帰属します。
Copyright(c)2003-2005 Kodansha Ltd. All Right Reserved.