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Vol,40 オマーン戦の夜(15 Oct, 2004)
GK川口能活が前に出てハイボールを処理しようとして失敗し、相手にシュートを打たれた瞬間、"やってしまった"と思ったファンの方々は多いのではないでしょうか? ゴールまで戻っていた田中誠が胸でシュートを止めた際は、ホッとしつつも、川口のプレーに対して疑問も残ったのではないでしょうか? 僕はアトランタ五輪の頃を思い出しました。当時から川口は「前に積極的に出るプレー」を得意にしていました。それまでの「日本の常識」とは大きく違っていました。そして、その川口をカバーしつつ、お互いの良さを出していたのが、当時センターバックだった田中誠です。時にはMFの前まで上がってボールをカットしたり、左右のスペースを冷静にカバーしたり。「スイーパー」という表現がぴったりかつクレバーなプレースタイルは、これまた「日本の常識」の範疇を超えていました。 川口と田中は清水商業時代の同級生です。2人のコンビネーションの良さは高校1年からお互いを熟知しているからこそできるものなのだと実感したものです。今の「あわや失点」というシーンも、「2人の歴史」ならではのプレーではないでしょうか? そこで、もうひとつ思ったのは、アテネ五輪のパラグアイ戦の那須のミスをきっかけにした失点のこと。川口だったら、那須をはじきとばしてでも前に出ていたかもしれません。 サッカーのプレースタイルには「絶対的に良い」というものはありません。川口はスーパーセーブを連発することもあれば、凡ミスをすることもあります。前に出て失敗することもあります。ですが、ひとつ言えるのは、守備はDFだけでするのもではないし、GKはゴール前でシュートを待って反応するだけが仕事ではないということです。GKとDFらフィールドプレーヤーそれぞれの個性を考慮した議論が少ない気がしませんか? 3バックか4バックとかいったシステム面のことは誰でもしますが……。 PS '98年ワールドカップ予選でオマーンと戦った選手で、この試合に出場したのは川口だけでした。最終予選でアジアをった選手は他に中田英しかいません。来年は川口の経験がいっそう生きるのではないでしょうか? (2004年10月14日)
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