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Vol,47 数字で見る'04高校サッカー選手権(16 Dec, 2004)

 今年も高校サッカー選手権の季節がやってきました。初出場校数13はVol,60大会の14校に次ぐ多さという特徴ある大会になりそうです。今、編集部では代表48校全てに独自のアンケートを実施しました。それを元に数値化したものを少し公開します。

(1)76.9
 これは全代表校の平均サッカー部員数です(監督、コーチ、マネージャー含む)。部員数が100人を超える大所帯のサッカー部が全体の1/6を占めるなど、かなり大型なチームが多い印象があります。単純に計算して、レギュラーになれるのは7人に1人。選手権のピッチに立つのは大変な努力を要し、レギュラー争いを勝ち抜いてきたまさに「選ばれし者たち」といえます。

(2)77%
 全代表校中、サッカー専用グラウンドを使って練習している高校の割合です。照明つき天然芝のフルコートから、市内の公園グラウンドを借用したりと差はありますが、ほぼどこの高校も普段からサッカーに集中できる環境を与えられているようです。広いグラウンドを確保しようという動きは、(1)の部員数の多さとも関係あるかもしれません。都心部の高校のなかには電車で1時間以上かけて練習場に移動するところもあるそうです。練習環境という点においては、やはり地方の方がメリットがあるようです。

(3)31.2%
 48校中、いわゆる「体育科」というものがある高校の割合です。この数字が果たして多いのか少ないのか、判断しかねるところですが、「体育科」を持つ高校の数が以前に比べて増えている、ということは事実でしょう。「体育科があるなんてずるい」という風潮がありましたが、調べてみると他にも英語科や総合学科、特進コースといった専門科や専門コースのある高校が非常に増えてきています。高校というものがものすごく大学のイメージに近づきつつあるのですが、体育科もその中のひとつで、もはや以前ほど珍しいものではなくなってきているといえるのではないでしょうか。

(4)54.2%
 しばしば話題になる「越境入学」が可能な高校の割合、とでもいえばよいでしょうか。ただ今調べてみて思ったのは、越境して志望する高校に入ることは、決してアンフェアではない、ということです。少子化が進む中で、特に私立高校は他にはない「色」を出さなければ生徒を獲得できません。そのひとつに学区や県という境にしばられない「全国募集」というものがあっても特に問題はないわけです。他にも例えば県境にある高校は、学区というものでなく、「通学時間が60分以内」という条件を設け、隣接する他県から生徒を受け入れたりもします。それも「越境」と捉えるべきなのでしょうか。時代の流れの中で高校の事情も多様化しつつあります(実際答えてもらったアンケートには、実に多くの入学可能範囲のパターンがありました)。「体育科」の有無と同様、「越境」の話も、もはや論ずられるべきポイントではなくなってきているのかもしれません。

(5)70.8%
 これは結構驚きの数字かもしれません。全代表校中、OBにJリーガーがいる高校の割合です。初出場校が13校もあるのにも関わらず、今出場する高校の多くはJリーグに選手を供給しています。今年は高円宮杯や全日本少年サッカー大会など、各世代の大会でクラブのユース、Jr.ユースチームが活躍しましたが、高校サッカー界のレベルもまだまだ高い。今の大会が楽しみになるような結果が出ました。

 これらの数字は全てアンケートを元にしたものであり、実際とは若干誤差があるかもしれません。しかし、今の代表校の傾向を知る目安にはなると思います。12月20日に発売される『フットボールニッポン冬号』には、高校ごとにさらに細かいアンケート結果が載っていますのでぜひご一読を!

(2004年12月15日記)
文=伊藤 亮

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