Vol,65 高円宮杯で感動(4 Oct, 2005UP)
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 ▲秋津運動公園
10月2日の日曜日、高円宮杯全日本ユース(U−18)ベスト16を見に、千葉県習志野市の秋津運動公園に行ってきました。秋津はJリーグ開幕前に、ジェフ千葉が「ホーム」にしようと考え、失敗した場所です。スタンドはメイン側にあるだけで、すぐ隣には、住宅地があります。スタンド拡充にも無理があります。いったい、当時、ジェフは何を考えていたのか・・・・未だに疑問です。
この日、秋津での対戦は、グランパス対滝川ニ高とヴェルディ対ガンバでした。振り返ります。
グランパス対滝川二高(滝川二高)の勝ち
 ▲名古屋ユースでボランチを務めた花井聖(赤いユニフォーム)
グランパスはJリーグ発足から加入しているにも関わらず、"生え抜き"スターが皆無のクラブです。今大会は2年連続4回目の出場。クラブとして「下部組織」充実に真剣になったということでしょうか。対する滝川二高は、毎年のように完成度の高いチームを作ってくる点で有名です。
結果は「サッカーの質」という点でも滝川二高が勝っていました。そんな中、グランパスで輝きを見せたのが、途中交代出場の花井聖君(89年11月生まれの15歳)。U−16に選ばれた経験もある選手ゆえ期待していたのですが、将来性を感じました。ポジションはボランチで、フリーキックやコーナーキックを任されるなどプレースキックの精度は抜群。「174センチ、58キロ」と細身ですが、今後が楽しみです。
 ▲好セーブを見せたヴェルディユースのGK高木駿
ヴェルディ対ガンバ(PK戦の末にヴェルディの勝ち)
8月の「クラブユース」を制したヴェルディは8月の「クラブユース」王者。対するガンバは同大会で3位でしたが、個人技を生かした攻撃力に定評があります。
実際、試合はそれぞれが持ち味を発揮する好勝負でした。「高校サッカーのレベルの低下とクラブのレベルアップ」を象徴していたといっても過言ではないほどの試合でした。
勝利の立役者は、ヴェルディGKの高木駿。89年5月生まれの16歳とは思えないほどの落ち着きと、俊敏なセービングで、延長戦だけでも危機的シーンを2度防ぎました。相手選手と至近距離になっても、「読み」で動かない点、つまり「ギリギリまで粘る」点は必見の価値ありです。さすがは、「読売クラブ」時代からの名GK、菊池新吉コーチが育てている選手ならでは、という感じです。即刻、JFL上位などの「大人のチーム」にレンタルすればよいのに・・・と思うくらいでした。
ヴェルディは他にも素晴らしい選手が何人もいました。攻撃的MFの弦巻健人は的確かつ素早い状況判断とミスの少ないプレーが良かったし、1人ボランチの奥田大二郎は、89年4月生まれの16歳ながらも延長を含めて110分プレーしました。後半途中で交代しましたが、89年6月生まれの16歳ながら、ガンバのサイドアタックに果敢に勝負したDFの笠松亮太にも将来性を感じました。
では、ガンバはどうだったか。サイドアタッカーの安田理大、ボランチの倉田秋など際立った才能のある選手が何人もいましたが、個々の力に頼りすぎたのが敗因だと思います。それぞれの選手が自分の才能をより生かすべく動けば、「小粒な」ヴェルディに勝てたでしょう。また、DFラインの選手が「セイフティファースト」ゆえか、「粘ってつなぐ」よりも「クリア」をするシーンが目立ちました。もったいないです。目先の大会で勝つことよりも、将来、より優れた選手になることが目標だとすれば・・・、セイフティファーストである限り、日本に良いDFは育たないと思います。
(2005年10月3日 木次成夫 記/長濱耕樹、渡部薫 撮影)
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