著者:青柳碧人 / イラスト:とみー 定価(税込):1,050円 2010年5月21日発売
海流発電を活用した新都市計画で、東京湾の海底に千葉県海中市は作られた。それから20年が経過。海の中で生まれ育った夏波たちも、普通の高校生と同じような青春を送っていた。だが、次第に感じる陸上との距離は、心にまで及んでくる。そんなとき、海中都市が数年で消滅する事実を知って……。
千葉県立海中高等学校校歌 作詞 山岡朱雀 作曲 高林恭子
一、 波漏(はも)れ陽(び)揺れる 東京湾の 底より仰ぐは 清き水面(みなも) 威(たけ)き飛沫(しぶき)に 身を鍛えつつ 紺碧の時代を 誇る者よ 海中(海中) 海中(海中) 海中高校 ああ 我らが母校 海の中
二、 ポセイドンの愛に 身をゆだね 鯛も舞うなり わが学び舎 友と語りて フィンも優雅に 地球の蒼さを 眺むる者よ 海中(海中) 海中(海中) 海中高校 ああ 我らが母校 海の中 『千葉県立海中高校』本文より
先日、伊勢神宮へお参りに行き、「海幸守」というお守りを頂いてきました。本来は漁師や釣り人、サーファーの方々が、海での安全と幸福を祈願して求めるものなのだそうですが、僕の願いはもちろん、この小説が多くの人に楽しんでもらえることです。 希望と不安が入り交じり、やっぱり不安に負けそうな人にエールを送れることが、青春小説の力の一つだと思います。未来を愛したい、と思うすべての人に、この作品を贈ります。――幕張の浜で、「海幸守」を握りながら。
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。現在は千葉市の学習塾にて学習指導、教材開発を担当。エンタテインメント性のある作品に興味があり、ミステリーに限らず、青春小説なども執筆中。2009年2月応募締切、第3回「講談社Birth」小説部門受賞作『浜村渚の計算ノート』でデビュー。
初めて海中高校の話を聞いた時は海の中の世界を上手く表現できるのかということと、文章の苦手な自分がきちんと読んで想像できるのか凄く不安でドキドキだったのですが、読んでみると身近な物や生活観がある海中都市がすんなりと頭の中に広がって自然とイメージが沸きました。 何処となく身近に感じる海中都市と、魅力のある主人公が上手く表紙に表現できていたら幸せです。 貴重な体験をさせて頂いて本当にありがとうございました。
1983年3月18日生まれ。埼玉県在住。日本工業大学卒業。パズル誌の挿絵などで活動中のイラストレーター。趣味は自転車に乗ることと写真を撮ること。水中原付が凄く魅力的なので、もしあったら水中カメラを持参して絶対乗りたいです。
『浜村渚の計算ノート』の著者による2作目ですが、テイストがまったく違います。現在と過去、視点になるキャラクターもそれぞれ違うので、どちらに共感するかは読み手次第というのも面白いです。 打ち合わせ中に聞いた時の“海中都市”はカプセル型の都市が海中に沈んでいるイメージでしたが、この“海中都市”は海水で満たされています。そんな世界で育った主人公たちの日常を捕らえるだけでもワクワクしますね。巻末にある『千葉県立海中高校 校則』を読むと、さらにイメージが広がります。スピンオフもできそうな楽しい作品です。
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先日、伊勢神宮へお参りに行き、「海幸守」というお守りを頂いてきました。本来は漁師や釣り人、サーファーの方々が、海での安全と幸福を祈願して求めるものなのだそうですが、僕の願いはもちろん、この小説が多くの人に楽しんでもらえることです。 希望と不安が入り交じり、やっぱり不安に負けそうな人にエールを送れることが、青春小説の力の一つだと思います。未来を愛したい、と思うすべての人に、この作品を贈ります。――幕張の浜で、「海幸守」を握りながら。