ファウスト賞応募原稿コメント

No. タイトル コメント
1 神様の庭 Children in the Garden  短編だからこそ、驚きのトリックを! 首の切断の理由は古式ゆかしすぎるでしょう。
2 射精  志は買いたいけれど、この作品は買えません。「自分」のことだけを考えて書くだけでは小説にはなりづらいのではないでしょうか。この原稿からは読者の顔が見えてこないです。
3 歴史にiFは必要ない  ヴァンパイアもの。ご本人にも自覚はあると思うけれど、奈須・西尾の引力下から脱出できていないなあ。せめて一歩くらいは外に出ようよ。
4 ねえ、オードリー。  こういう原稿の送られ方は困ります。
5 タイムカプセル
6 純粋
7 Whitemagcian Impaler Blackmagician  固有名詞のセンスがない。後半は書き割りになりすぎ。前半は「天才」問題とか、それなりにフックはあるのにねえ。
8 夏のBeenSidhe 女妖精  うーん。中途半端だなあ。
9 ブラッドナイツサーガ  いわゆる「剣と魔法」そのもの。新しい息吹を感じない。
10 推理作家にボクは似合わない  小学生のリアリティはあった……ような気がします。頑張って!
11 空を飛ぶ僕の気持ち  「衝動」は小説に必要なものだと思うけれど、それだけでは成立しないでしょう。技術が圧倒的に不足気味で、場面転換のしかたがとくにまずい。視点のぶれの問題については栗本薫さんの『小説道場』を読んでください。
12 (未記入)  「淳久堂四階史学コーナーの一角。」で始まる作品。(笑)。不思議な小説だなあ。でも、もっと不思議なところにつれていってよ!
13 ゴールデン・アップル デリシャス・アワー  16年経って、インチキくさい「大人」になるのもそれはそれでけっこうしんどい、なんて言い切るのも「大人」の甘えですか? 脳内問答のくだりは芥川が『暗中問答』でもうすでにトライしてますね。ご一読を。
14 極彩色の世界  女の子の秘密が徐々に明かされていくのは悪くなかったけれど。文章の息が短すぎるのが「うーん」。
15 ひかりの外で踊れるように  爆弾魔の女の子、という設定がおもしろい。でも、猫のあの扱いは凡庸でしょう。
16 この街に雪が降る頃  ちょっとリリカルにすぎるかな。ミステリとしてはこの入れ換えトリックはありきたり。
17 傍観 五枚はないだろう、五枚は!(怒)
18 (未記入) 「――こうしている間にも」から始まる小説。しかし、二枚はないだろう、二枚は!(怒)
19 地上、ソラ  ポエムは禁止。
20 瓶詰郵便  不思議な幻想小説。読後感もいい……けれど悪くいうとパンチ力がないのかな。
21 Orange-D  だから、ポエムは禁止だって!
22 純愛小説 「チャオ!」じゃないだろう「チャオ!」じゃ。自殺はよくない!
23 In the Laser Field  僕の好みとは一致しないけれど、語り口がいい。セリフ回しにも光るところがある……けれど、キャラクターの書き分けが未熟です。主人公二人の性格が似すぎているのでは?
24 主人公スージー  パッチワークにもセンスは必要ですよ。「超能力」の定義が最後までよく伝わらず。
25 ハイデル・タンクの裏山  フランスの短編映画っぽい感じ……って、そんなには観てはいませんが。小説にはなりかけといった感じ、
26 ほうせんか  短すぎる。これではポエムです。
27 ホミサイドライフ  バトルロイヤルもの。いじめっ子のキャラクターがよかった。
28 リリカル・ノート  日本人離れしたSFだなあ……と思ったら帰国子女の方で、納得。文章力が追いついてきたら面白くなりそう。
29 キンモクセイ  ドラマが薄い。中学生なりの視点がなさすぎるのが残念。
30 西洋自動人形(合作)  「合作」の意味があるのかどうか? ともあれ、無事に書き上げたのは偉い。
31 匪硝-fly-  キャラクターが類型的にすぎる。
32 エウカ・フェイと沙の魔女  ファンタジーをやるなら固有名詞のネーミングセンスを磨かなきゃ。
33 陽なたのソナタ  幽体離脱のリアリティーが出せればもっと面白くなるのに。
34 無意味の意味  小説をドライブしていく才能を持っている人だと思います。ただ、この作品のような特種能力ものは先人に優秀な方が山のように存在していますので、これからこの作品でデビューしていくにはいかにも弱い、というのは書いたご本人がいちばんお分かりなのでは? 次作に期待します。
35 ミクロ・サーバー  焼き肉のシーンはなかなか読ませますね! 死神の導入部はそれにくらべてわかりづらい。
36 羅刹の血涙  ラブストーリー。苦手なわりには楽しめたけれど、ストーリーラインはとても類型的。
37 水曜日の子供たち  いっそバリバリのハートウォームなお話を狙ったほうがよかったのでは。途中からお話を追いづらくなってしまう。
38 NO.Black 〜二年後の魔王〜  「落研」出身は伊達じゃないっ! リズミカルなテンポ、いいですね。「芳一」のキャラクター、けっこう好きですよ。
39 非線形個人系  理系っぽい文章だなあ……と思っていたらプロフィールを見るとそのまんまなのでちょっと笑ってしまいました。HPの製作をめぐって世界が裏返るところはなかなか読ませます……が、習作の域はまだ出ていないかと。このことはご本人自身がよくお分かりだと思います。
40 二月の後悔と幸福  設定のわりにほのぼのしてしまうのは書き手の人柄ゆえか。こういうお話ならそれなりの緊迫感も出して欲しいところ。
41 早熟のコピュラ  文体がちょっと新しくて興味深い、点を除いてしまうとストーリーを追うのに難儀するしかない作品。
42 アナウメ  うーん、視点がぶれすぎで読んでいると辛い。
43 I Love You?  好印象。小説にきちんとなっている。書き方も丹念で、ファウスト賞よりも○○賞向きでは……なんて思ってしまいました。メールのくだりのミステリー的なサプライズが薄いと感じてしまったのは僕が「文三」の編集者だからでしょうか。
44 生存条件 ウィズ・クラフト  いま異世界ファンタジーをやるならもっと気合いを入れないと!
45 FREEDOM  ちょっと淡々としすぎているかな。
46 仮族  はじけてはいないけれど、リズムがいい。読ませます。「僕」についての小説なんだから、もっと一人称の小説を研究して! このままだとテレビドラマのノベライズみたいな印象を拭えないです。
47 重なる青と影  後半の二人の「回復」がいまいちピントがずれている気がします。ストーリーラインにもうねりがないので読み進めているうちになんだか不安に。
48 ナット・ア・ゴースト・オブ・チャンス  それなりに光るところはあるけれど……。「女の子」のすばらしさは伝わりきれず、でしょうか。
49 司書に宿るアポリア  うーん、売れなさそう! エンターテインメントを書くんだ! という職業的割り切りができないのだったら、素直に純文の道に行かれたほうが……。日記オチもいかにもいまさら……という感じ。
50 菊門島  バカッ(笑)!
51 少女  もっとまじめにやってほしいなあ。
52 遺書  うーん。「遺書」らしい。
53 ベルベルの森〜月に願いを〜  どうしてもぬるいと感じてしまう。ラブとファンタジーは僕にとっては鬼門かもしれないです。
54 夢の終わり  ストーリーが頭の中に入ってこない。文章はそれなりに読ませるのですけれど……。
55 砂上のひと  何か持っている人のような気がするけれど……。この作品は核心に迫ることなくラストまで流れていってしまった、という感じ。デビュー作で先行作品をなぞっていてどうするの!?
56 幽霊と探偵と死神と  「設定」と「ストーリー」は違います。このふたつを同一視してしまうと「小説」として文章が固まってきません。
57 フラクタルの距離  話がどこでどうなっているやら……。僕にはわかりませんでした。たぶん多くの人がわからないはず。
58 閉夢谷の猫  ちょっとライトな民俗学もの。こういう系のマーケットはこれからも一定層はあるんだろうけれど、それは酸いも甘いも噛み分けた怖い「一定層」だから、それなりにきちんと勉強をして書かないとつかまえられはしないですよ。
59 (未記入)  「イヤな記憶が甦る。」から本文が始まる作品。街金ものだけど、新堂冬樹さんにはかなわないなあ。
60 the wholsestory  本誌にて紹介済み。
61 (未記入)  「桜は目を覚ました。」から本文が始まる作品。短すぎる。
62 ファウスト  あまりにもまっとうな「純文」です。これは○○賞に送ったほうがいいのでは。
63 人の本能と人間関係  これは「短編」ではなくて長編の出だしです。
64 きのうきょうきみとぼくは  「説得屋」の設定の面白さが伝わりきれない。梗概は面白かったのだけれど……。
65 (未記入)  「こちら地球上空。安定飛行をつづけている。」から始まる作品。編集者に手紙を書いてくる暇があるんだったらタイトルをつけるのを忘れないように。
66 Girlhood's Innocent Red Lily  告白ゲーム……こそばゆいですねえ。
67 Archer Ether(合作)  うーん。「合作」の意味はあったのかなかったのか。このままだと、いわゆるファンタジーのダメな部分が積極的に出ているだけのような気がしてならない。
68 種無しBEANS  これなら日記のほうが面白いんじゃないかなあ。
69 ヨヲイクツバサ  本誌にて紹介済み。
70 舞うは光と虚無の欠片  小さくまとまらないで!
71 少女マリア  無理にライトノベルっぽくする必要はないんじゃないかな。 リストカットのWhydunitはなかなか面白かったですよ。
72 白い耳、深い海  本誌にて紹介済み。
73 二十二世紀文学  二十二世紀人じゃなくって本当によかった(笑)。
74 咲夜嬢の事件簿  いかにも「ライトノベル」な本格ものですねえ。女の子のキャラクターはいいと思う。
75 桜向日葵  それにしても断片的すぎるだろう、これでは。
76 忘無草〜ワスレナグサ〜  伝奇ラブロマンス。文体は素直で好感が持てるけれど、「小説」を書くんだという思いや勢いが弱いかな。
77 (ブラック×ホワイト)÷パープル  本誌にて紹介済み。
78 モノカラー  こういうのを読んでいると自傷系、というジャンルができそうな予感がしてしまう。
79 angellost  うーん。僕の心がかなりささくれましたね。
80 worthless ber code  いま「バーコード」を使うんだったらどこかで『サイコ』を超えていないと。
81 文月〜七夜物語〜  イタい芸風で売っている僕ですが、それにしてもこれはちょっとイタすぎる気が。
82 アウト・オブ・ジェネシス  このワープロ印字は読めません! 流水ファンなのにごめんね。
83 少年の血  うーん。これでは凍れません。
84 カンタータ・紅の斑  ビジュアル系ノベル、とでも銘打てばいいのだろうか……。ちょっと肌が合いませんでしたね。
85 ヒコウカイ  ところどころに光るエピソードがあるんだけど、バラバラにすぎるかな。
86 憂鬱な数日間の最悪で楽しい前日  ラストに至るまでずっと焦点があっていない感じ。
87 ファナティック・カタストロフ  アリバイ・トリックは凡庸かな。異世界の構築も成功しているとは言い難い。
88 drop out  ヴァンパイアもの。新味がけっこうあるのが救い。ここには可能性がまだあるのか、それともないのか。
89 絶望のロマンス  登場するキャラクターがそろって好印象なせいか、なんてことのないストーリーなのに読ませます! ラブホテル前の乱闘シーンは爆笑でした。自主映画のシナリオっぽい感じでテンポよし。
90 エンスト禁止令!  シチュエーション・コメディ……。それなりにそつがないところが逆にマイナス・ポイントな気がします。スリルを感じない。贅沢ですかね。
91 二極の混身  書き様は妙に面白い。でも、伝奇をやりたいなら過去の名作をガンガン読もう。
92 蹴っとばせ!  前半に比べて後半の失速ぶりがひどすぎる! なんでこうなるの?
93 奴の名は悪魔  己をある程度客観視できないと文章は小説にはなりにくいなあ、と。
94 彼に狂う  やりたいことはわかるつもりだけれど、これでは「読者」は不在ですよね?
95 瓦礫のように、うずもれて  うーん。ラストまで届かず……水に流したい。
96 無限の夢幻  不老不死もの(?) 結末もありきたりでは?
97 BOYS WITHOUT GIRLS  ちょっと躁病的で読むに堪えない。騒々しすぎる?
98 水鏡  あっつこれはダメファンタジーかな、と思っていたら途中からぐんぐんよくなった。ただ、民俗学ものをやるんだったら、少なくとも院生レベルの資料を読んで書かなければうるさい読者はついてこないですよ。
99 何もできないワイズメン  魅力的なキャラクターを書ける人になる兆しがある人だと思うけれど、文章力はまだまだ凡庸。上滑りしている感じ。SF的設定もこれではありふれている。
100 L/O  せっかくいい大学に通っているんだから、とりあえず大学生活を全うしてみるのも一興かと。編集者になるのはそれからでもじゅうぶんオッケー……だと思いますよ。ただ、これも何かのご縁ですから、東京にきたときに連絡をいただければお茶くらいならおごります。あ、小説のほうはわるくなかったです。ゆらゆらしている文体には魅力がありました。
101 鬼ごっこ  ぬるーい。二〇歳そこそこの人間のくせにこんな微温的世界観でいいのか? と思わず筋違いの説教をしたくなる。
102 イミテーション  お話の作り自体はすごーく古いSF。丁寧だけど、これでは世界は変わらない。
103 アンドロイド・アンダースタンド  短すぎる。
104 ローン・ペア  耳学問で小説を書いてきたな、という感じ。“ほんとのこと”なんて日記以下なんじゃないの?
105 とある午後  うーん。学校の課題で書いたようなものを送ってこられても……。
106 Limited Escape  噛み切れない。何を伝えたいのか最後まで伝わらず……。
107 (未記入)  「ここは、私、悲歌沢竜髭の研究所だ。」から始まる作品。ポエム系。でもポエムならポエムで、タイトルくらいは礼儀としてつけて欲しい。
108 ボクラテキスト  ちょっと新しいなにかがあるんじゃないか? と期待したくなるような幻想小説。でも、幻想小説が売れたことなんてかつて滅多にないんだよなあ……。
109 屋上からは、もう電波塔しか見えない  因数分解すると、舞城トリビュート+最終兵器彼女。今度はすぐに因数分解できないものを書いてきてよ。
110 終末:ドゥームポップの夜明け  タイトルがGOODなので期待をして読んだけれど……。このままではダメなんだけど、可能性はありそう。次回に期待。
111 夢か幻か空 〜thank you for here〜  うーん。やりたいことが最後までわからない……。
112 楽園の幻  ホームレスを描いた作品。読ませるけれど、若いうちからこんな「いい話」ものを書いていていいのだろうか。たぶん他の賞のほうがフックがいいと思います。
113 銀の嵐  これまたヴァンパイアもの。梗概はおもしろかったのになあ。
114 クロスハート  文章の息が短すぎます。それが効果を及ぼしている気もとくにしないです。
115 SNOW  舞城さんの文体だけ真似してもダメですよ。
116 舌体絶命  これは幻想小説ふうのオチにしないほうが面白かったのでは?
117 POINT〜莚見鏡下はもういない  このワープロの組み方では常人には一ページも読めません。
118 カミングアウト  青春の瑞々しさがもっと欲しいなあ……と繰り言をいってみたくなる。
119 花のドムドーラ  『ドラゴンクエスト』の道具立てはおもしろいんだけど、それが感動に繋がっていかない。
120 小春サプリメント  こつぶですね。
121 不思議街  やっぱり僕はこういう感じのいかにもな「いいお話」は苦手だなあ。別に息子は親父の背中を追いかけなくてもいいじゃない。
122 cute is true!  うーん。読み進めるにつれてこちらは醒めてしまうなあ。
123 ランダムアクセス  僕は「清涼院流水」には最も理解のある編集でありたいと常々思っていますが、それだけに「流水的」なものに関しての評価は厳しいです。
124 赤雲  現代の怪異譚。一定以上のレベルはある方だと思います。文章力に磨きをかけていけばもっと作品世界に広がりが出るのでは。
125 アライヴ  ネットゲームのお話だけど、ずいぶん小ぢんまりだなあ。
126 金曜日の宿題  これなら日記を読んだほうがスリリングなのでは……と始終思いっぱなしでした。
127 少女消失悄然少年  耽美モノとしては中途半端では。
128 ZERO-ONE  うーん、バカっぽすぎる!
129 僕にも神様を  妄想がスパークするならスパークするでオッケーだけど、そこでありがちな妄想ばかりを書くのはNGでしょう。
130 二重性シークエンスの終点  ミステリー的なしかけは面白い! でもこの作品ではデビューは出来ない、というのは書いたご本人ならわかるでしょう。小さくまとまらないで!
131 (未記入)  「赤い。」から本文が始まる作品。タイトルくらい書いてくださいよ! 遊びでやっているんじゃないんだよ!
132 Cya・Ka・Se with 悪意  平井太郎か……。うーん、こういう有名人物を登場させるならさせるでもっと研究してから書こう。
133 塗った食った記憶  いやー、これはおもしろい! 二転三転するストーリーの運び方は読ませます。いわゆる現実感が存在しないのが惜しいのか、それとももっと突き抜けていくべきなのか……、おそらく著者自身が悩んでいると思いますが、回答が出たら次回も必ず送ってください。
134 auto & fal  観念的すぎる。このままだと読者は作者のあなただけになるんじゃ?
135 愛卍情/Crossing  長々しい。舞台のシナリオのようです。小説ならもっとコンパクトにできるはず。SF的に世界設定をするならするで、それが付け焼き刃でもかまわないから、もっと勉強したほうがいいと思います。
136 (未記入)  「まずは、現状把握から。」から本文が始まる作品。正直なのはGOODだけど……。小説はそれだけでは成り立たないのでは。とりあえず、まずは、タイトルがないという現状把握を!
137 STAR RUBY  これくらい元気があると元気がありすぎるのも考えものかも、と思ってしまいました。構成をもっと考えてから書こう。
138 箱の中の風  文芸で音楽を描くのはやっぱり難しいなあ……、と。
139 赤い十字架〜黒いナイフ  うすい。会話文の連続もなんとかならないものか。
140 歌わないうた  これは小説にあらず。ポエムとしてなら評価します。
141 今日まで、そして明日から  表現が幼すぎる。「相手」はもっと本気です。
142 イッツ・ア・ワンダフル・ワールド  不思議な小説。舞城王太郎の影響まるわかりなのはほほ笑ましいけれど、ラストは展開が読めるなりに楽しみました。しかし、王太郎さんの登場以降、口語体でデビューするのはめっきり厳しくなってきたと思いません?
143 レイラス 〜死を育む森の中で〜  うーん。ファンタジーのダメな部分を一身に背負っている。
144 西岡四姉妹事件簿(1) 『夜、歩く』  困った。微温的な空気を「目指した」作品なので、「ぬるい」は褒め言葉になってしまう……。メフィスト編集部のKさんなら評価するかもしれないけれど? あ、影響を受けたという○○さんの作品は、ちゃんと読むとすっごくダークですよ。
145 夜色のパズル  短すぎる。
146 (未記入)  「僕は死ぬ。」で本文が始まる人。うーん、読者のことを全くといっていいほど考慮に入れていない。タイトルくらい書こうぜ。
147 (未記入)  「――視界が一瞬で逆転を起こす。」で本文が始まる人。観念的なものを書きたいのはわかるけれど、タイトルくらいはつけてくれ。
148 殺意方程式  楽しめました。ただし、既視感が強いのが難点か。上遠野〜佐藤のラインのわりには文体がちょっと冗長かもしれない……これは個性かも知れませんが。ともあれ、次回作に期待します。自己分析はできる人だと思うのでここで多くは語りませんが、必ず送って!
149 ミアニア。  大人しい。すごく素直な小説で交換は持てるんだけど爆発力が……。
150 時の糸で編まれた幸せ  うーん。よくある未来系ファンタジー。
151 (未記入)  さて、問題です。から始まる小説。村上春樹の引力が八〇年代生まれにも届いていることはわかりました。文章にはところどころ光るところがあるけれど……。
152 新約ファウスト 〜THE NOVEL FAUST〜  7枚! 大人を嘗めてはいけませんな。
153 ジェンガ式崩壊方法  うーん、小才が効いている、以上の何かが感じられない。読者のことを一ミリも考えていないでしょう?
154 死にぎわの椅子が残す夢  出だしは期待したんだけれど、どんどんしりすぼみに……。よくある「いい話」の域を出ていない。
155 冬桜  うーん、ポエムかなあ、これだと。
156 Zero Life With MOON  “自殺”に対する視点に新しいものがない。
157 薄目開けて光の射す方に歩いてる  薄ぬるい『ゴースト』。突き抜けて!
158 a part-time job  ミステリーには僕は厳しいですよ!
159 Turtle & Rabbit  うーん、これまたヴァンパイアもの。奈須きのこさんの影響が強すぎる。
160 unchangeable?  文体がいい。ただ、その文体が引っ張るストーリーが希薄すぎるのでは?
161 死覚の二人  いかにもライトノベル……ってわりにはキャラクターの力がなさすぎる。イラストでカバーしてもらいたいなら別の賞に。
162 むげんのあしたのために  意味が最後までつかめない。
163 アイデンティティ@食人鬼  本誌にて紹介済み。
164 海底ハイウェイ  車の運転をちゃんとできるようになってから車の小説を書こう。
165 仙人掌の花  うーん、ドラッグ小説って、ドラッグ解説本のほうが読んでいておもしろいことが多いけれど、残念ながらこれもその引力下。
166 アンタイトルド  読者を限定する方向へと伸びていく悪いタイプのSF小説。パッチワークの腕もまだまだ。
167  梗概だけで必要にして十分な気がします。
168 19アーカイブス  保坂和志さんの小説のような感じがする。で、この手の実験を志向する小説で「のような」印象を与えてしまう小説はクリティカルにまずいと思います。
169 不良少年が更生するまで  能書きの長い作品にロクなものはない、というのが下読みの鉄則らしいんだけど、やっぱりその鉄則って正しいのかなあ。
170 こそどろストレイ  まったり、って言葉は『ファウスト』には似合わないし、それに対する挑戦にしてはこれでは物足りない。
171 常夏  これには参った(笑)。天晴れだとは思います。
172 (イラスト)  手紙は熟読しました。
173 (未記入)  本誌にて紹介済み。大阪の人。