ファンタジーが好きです。見た事のない魚、触れた事のない葉、食べた事のない果物に記憶にはない空の色。
私達が住む地球の大きなエネルギー源は太陽から降り注ぐ光と生物の内なる生命力ですが、そうではない惑星が何処かにあるかもしれません。
それは言い換えれば宇宙の別の星の様でもあります。先日も、工学部で機械の勉強をして来た割りに、どうしてSFを書かないの? と、友人に訊かれました。
SFも大好きです。ロボット、いいですね。ひとつの作業に特化した工業用機械も美しいです。使ってみて初めて分かる、痒い所に手が届く繊細な仕様。部品で特に好きなのは歯車でしょうか。最新の知識と古くからの経験則を駆使したこだわりの仕上げ。きちんと噛み合い、尚且つ、滑らかに回転するように計算され、削られた尖端の微妙な角度、理論と技術に心が躍ります。
閑話休題。
先の質問の答えは単純明快でした。私の中では双方に明確な境目がないからです。
ファンタジーとSFに限らず、ミステリも恋愛ものも現代ものも時代ものも、多分同じ抽斗に入っています。
異世界、宇宙、過去、未来、どの世界にも定められた法則があって、自然界の理と人間界の理不尽があり、皆が感じて、考えて、生きています。
どんな環境で暮らしていようと、異なる常識に従っていようと、人です。私達と同じ、この世界と同じ、誰かの日常です。
少し遠くに住む友達に会いに行くようにこの天青国にも遊びに来て下さい。
今作はシリーズ始まりの第一巻、序章になります。
天青国に生まれ、城仕えの将来を朧に思い描く少年イオンが、国の英雄クロウリー将軍の目に留まった事から、叛逆の陰謀に巻き込まれてしまいます。
イオンは国を護る事が出来るのか。叛逆の背後に蠢く悪意を退けるべく、その正体と伝説の邪神を探す旅が始まりました。
これは私事ですが、天青国は南半球にある島国なので、よく東西南北を見失いそうになります。あと、南という文字に反して意外と寒いです。
見た事のない魚、触れた事のない葉、食べた事のない果物に記憶にはない空の色。見慣れない景色の中を、主人公達と一緒に旅して頂けたら嬉しいです。
- 『セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎』 天祢涼
- 『プライベートフィクション』 真梨幸子
- 『カマラとアマラの丘』 初野晴
- 『増加博士の事件簿』 二階堂黎人
- 『戦車のような彼女たち』 上遠野浩平
- 『カンナ 京都の霊前』 高田崇史
- 『魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿』 田中芳樹
- 『猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数』 北山猛邦
- 『天山の巫女ソニン2 海の孔雀』 菅野雪虫
- 『さよならファントム』 黒田研二
- 『アケローンの邪神 天青国方神伝』 高里椎奈
- 『覇王の死 二階堂蘭子の帰還』 二階堂黎人
- 『空を飛ぶための三つの動機THANATOS』 汀こるもの
- 『QED 伊勢の曙光』 高田崇史
- 『闇の喇叭&真夜中の探偵』 有栖川有栖
- 『バミューダ海域の摩天楼』 柄刀一
- 『虚構推理 鋼人七瀬』 城平京
- 『メルカトルかく語りき』 麻耶雄嵩
- 『生霊の如き重るもの』 三津田信三
- 『古道具屋 皆塵堂』 輪渡颯介
- 『縛り首の塔の館 シャルル・ベルトランの事件簿』 加賀美雅之
- 『シンフォニック・ロスト』 千澤のり子
- 『ハウンド 闇の追跡者』 草下シンヤ
- 『聖地巡礼』 真梨幸子
- 『夜の欧羅巴』 井上雅彦
- 『眠り姫とバンパイア』 我孫子武丸
- 『ひなあられ』 日日日
- 『燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿』 篠田真由美
- 『小鳥を愛した 容疑者』 大倉崇裕
- 『琅邪の鬼』 丸山天寿
- 『薔薇を拒む』 近藤史恵
- 『光待つ場所へ』 辻村深月
- 『星々の夜明け フェンネル大陸 真勇伝』 高里椎奈
- 『幻人ダンテ』 三田 誠
- 『キョウカンカク』 天祢 涼
- 『プールの底に眠る』 白河三兎
- 『幻獣坐』 三雲岳斗
- 『妖精島の殺人 上・下』 山口芳宏
- 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』 辻村深月
- 『奇蹟審問官アーサー 死蝶天国』 柄刀一
- 『残酷号事件 the cruel tale of ZANKOKU-GO』 上遠野浩平
- 『萩原重化学工業連続殺人事件』 浦賀和宏
- 『トワイライト・ミュージアム』 初野晴
- 『完全版 地獄堂霊界通信(1)』 香月日輪
- 『無貌伝〜双児の子ら〜』 望月守宮






















