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もはや社会現象ともいうべき世界的なブームを巻き起こし、映画界における歴史的作品として揺るぎなき地位を得たスター・ウォーズ6部作。その第1作誕生から30周年を迎える2007年、作品史上でも類のない贅沢な一冊がここに登場!
本書は、未公開を多数含む豪華写真を満載。またジョージ・ルーカスの手書きストーリー概要など、これまで限られた人しか目にすることができなかった重要資料から、実際に使えるTシャツ用アイロンプリント、変更前の『リベンジ・オブ・ザ・ジェダイ』のタイトルを冠したヨーダのステッカーなどのコレクターズ・アイテムまで、貴重資料50点を実物大複製品として収めました。
さらに、ルーカスや主演俳優らのインタビュー、ラジオドラマの抜粋、「スター・ツアーズ」のサウンドトラックなど、必聴の2枚組120分音声素材CDを特別付録として収録。スター・ウォーズを愛するすべての人の夢を叶える“トレジャー・ブック”です。
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満を持しての船出
ジョージ・ルーカスは、出世作『アメリカン・グラフィティ』撮影中からすでに、次なる作品の構想を温めていた。それが、スター・ウォーズであった。アメリカの大手映画スタジオ2社からは見向きもされなかったこの企画に、ただ一人、光明を見出した男がいた……。

名ばかりの取引
ルーカスの頭の中にある “彼方の銀河”の漠然としたイメージは、メカニック・イラストレーターのラルフ・マクォーリーによって、最終的に5枚のカラーイラストに集約された。このイラストが20世紀フォックスの重役会を納得させ、ようやく製作にゴーサインが出る。もっとも、この決定がまったくの愚挙だと考えていた人物もいた……。

『キング・コング』に匹敵する映像革命
ルーカスが『スター・ウォーズ』の製作準備に取りかかった頃、ハリウッドでは特撮という分野は絶滅に近い状態だった。しかし、ルーカスがこれからつくろうとしている作品には、後に語り草になるほど斬新な手法を用いた特撮が、膨大に必要とされた。そこで彼は、自ら特撮スタジオを一から立ち上げることになる……。

タトゥイーンの砂丘を越えて
撮影はチュニジアで始まったが、砂嵐によってセットは吹き飛ばされ、ロボットは故障し、自分の演ずるキャラクターが物語の中盤で死んでしまうことにアレック・ギネスが不満を漏らすなど、トラブルは絶えなかった……。

類まれなる記念品(スワッグ)の価値と魅力
キャストやクルーなど、関係者だけに贈られる特別記念品の品数の膨大さは、映画史上類のないものだった。Tシャツやマグカップなどのほかに、スペシャルギフトとして200冊ほど製作されたのが、ロケ中の写真を集めたアルバムである(本書にレプリカを収録)。中には一枚一枚手作業で印画紙に焼かれた50枚の白黒写真が収録されていた……。

誰もが持て余しぎみだった映画
完成はしたものの、映画館からは当初の予想の15%しか買い付けが進んでいなかった『スター・ウォーズ』の前途は多難であった。こうした事態に、マーケティング担当のチャールズ・リピンコットは、劇場経営者に見切りをつけ、見込み客となる一般大衆に直接働きかけるという、当時では常識破りの決断を下す……。

大衆の欲求を満たす
公開の5週間ほど前に、ファクターズ社というノベルティグッズの製造会社が『スター・ウォーズ』のポスターとTシャツ用アイロンプリント、刺繍(ししゅう)ワッペンとバッジの製造権利を、10万ドルで買いたいと20世紀フォックスに願い出た。「ファクターズ社はこれから取り組もうとしている作品を正確に捉えているか、反対にさっぱりわかっていないかの、どちらか両極端だろうって気がしたね」リピンコットが当時を振り返る……。

これを手に入れる日を、どれほど待ち望んだか!
第1作『スター・ウォーズ』に続編製作への道を開いた殊勲者の筆頭をあげるならば、それは何をおいてもトイだと断言できる。なぜなら、巨艦スター・デストロイヤーがスクリーンにその威容を現す以前には、映画に関連して成功したトイのシリーズなど、ただのひとつもなかったからだ。

世界中を席捲する
1977年といえば、インターネットも海賊版DVDの横行もなく、家庭用ビデオデッキを所有する家庭など、ごく一部にすぎなかった。そのため『スター・ウォーズ』がアメリカ以外の国へと作品公開の舞台を移していくスピードはなんとものんびりとしたもので、世界にほぼくまなく行き着くまでには、なんと4年もかかってしまった……。

ジョン、もう一度演奏の指揮を
第1作『スター・ウォーズ』のサウンドトラックレコードは、初回プレス分が発売からわずか1週間で完売した。これには、当時設立間もない新レーベルの20世紀レコードが、発売前の予約注文数の1万セットしか製造していなかったという事情も影響していた。しかし、この“のんびりしたペース”は映画公開を機にガラリと変わる……。

スター・ウォーズを食べたり飲んだり
タイアップ最初期の成功例といえば、コカ・コーラ社ということになるだろう。ほかにも、
世界の市場に目を向けると、日本ではカレー味のせんべい風スナックやプレッツェルや、永谷園のふりかけが、フィンランドではヨーダ・ソーダが、オーストラリアではジェダイ・ゼリーの詰まったアイスバーが、そしてイギリスではスター・ウォーズ・ソーセージなどが、続々と販売された。

『帝国』に降りしきる豪雪
『帝国の逆襲』は、かつてスコット探検隊が命を落としたノルウェーのフィンスにて、1979年3月に撮影が始まった。ロケの長期化に加え、主役の1名はゴム製の操り人形(パペット)であり、さらに前例のない特撮の数々を実現させるための予算は見当もつかず、前作同様、難問山積みのまま走り続けることとなった……。

御しがたきは『帝国』なり
『帝国の逆襲』は、ことごとく定石を覆す物語展開が新鮮だった。普通なら映画の終盤にあるべき戦闘シーンが冒頭で展開されたり、ヒーローのひとりであるハン・ソロが凍結状態にされたままエンディングを迎えたりしたが、最も衝撃的だったのは、ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーに言い放つ、誰もが予想だにしない“告白”だった……。

評論家たちとその評論
ルーカスが『エピソード1』撮影中に着ていたTシャツに書かれた長文を見た人は、誰もがその目を疑っただろう。「スター・ウォーズ――マンガ同然のキャラクターとあり得ないストーリー、政治的にも社会的にも何のメッセージもなくおざなりの演出、先が読めてしまうセリフ、そこまでやるかというくらいに単純化された善悪の判断基準。ひと言でいえば単なる〈駄作〉」――これは、ザ・ニューヨーカー誌の記事の抜粋だが、特集はこの文面以外、終始好意的な論調であった……。

リベンジではなく、リターンと呼ぼう
『ジェダイの帰還(リターン)』とするべきか、はたまた『ジェダイの復讐(リベンジ)』とするべきか。映画の公開が迫った1982年11月、ルーカスフィルムはひそかに市場調査を行い、映画史上最も記憶に残る公開題名の変更という結論へ至る。しかしその時すでに、『リベンジ』のままで市場展開する準備がすっかり整っていた……。

最終話、されど最終作にはあらず
『ジェダイの帰還』の公開は、ファンにとっては懐かしい嬉しさと、ほろ苦い思いとが混じり合うイベントといえた。サーガに新たな一章が加わったことに心躍らせる一方で、これが最後かもしれないという悲しさをも感じていたからである……。

2つの日が出づる国
チャンバラに影響を受けながら、鉄の刀身がレーザーに置き換わっていたり、ダース・ベイダーとオビ=ワン・ケノービのコスチュームが封建時代の武士の姿を参考にしていたりなど、作品と日本とを結びつける要素は細かくあげだしたらきりがない。その日本で、1987年から行われた松下電器産業のナショナル/パナソニックの広告キャンペーンでは、CMにルーカス本人が出演した。

心の中に広がる劇場
1981年3月、全米のスター・ウォーズのファンは、13のエピソードで構成された6時間半に及ぶドラマシリーズを公共ラジオ放送で堪能する機会に恵まれた(付録のCDに抜粋を収録)。

エンドアの月への旅
1987年、10周年を迎えるにあたって、ルーカスフィルムはスター・ウォーズを常に大衆の心の最前列に置き続けてもらうべく、新たな方策を練っていた。こうして生まれたディズニーランドの「スター・ツアーズ」は、航空機のシミュレーターと同じ原理のアトラクションの先駆けであった。

30年を越えてなお
スター・ウォーズと聞けば、最近では映画作品そのものよりも、世界的規模のポップカルチャーとしてのありようを思い浮かべる人のほうが多いのではないだろうか。しかし、どれほどの社会現象になろうが、ルーカス本人も言うように、しょせんはたかが映画にすぎないものだ。しかしその“たかが映画”が、人々の共感を呼び、日々おびただしい数のファンを増幅させ、熱心なファンたちの自発的な活動がさらに新たな流れを生み出していくといった具合で、その気運は尽き果ててしまうことがない……。
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